野良猫を拾った【轟焦凍】 (ページ1)

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野良１ページ1

ある雨の日...出会いは突然だった。

仕事の帰り道...傘をさし少し早足に家に向かっていると

路地の細道に人影を見た。...よく見ると蹲っているように見える

(あれは...人だよね？大丈夫かな？)

私はほっとけず、その人に近寄る。

「大丈夫ですか？あの、動けます？」

返答はない。ま、まさか死、っ！？

すると、微かにピクっと反応が見えた。

少年「んん...、さ、むい...」

ぶるっとその身を震わせたその人を見て、お節介やきの私の性格が発動してしまう。

私はその人を肩で抱えながら自分の家へと向かった

意識がはっきりしていないのか、足がおぼつかない...

「いよいっしょっと、」

なんとか自室のベットに寝かせられた。

少年は目を覚まさない

起きたら事情を聞いてお風呂に入れさせてあげよう。

私はその間に着替えを済まし、また少年の元に行った

...すやすやと寝息をたてる顔はなんとも幼く見える。

「可愛い...」

どうしてあんな場所に居たんだろう...なにか訳あり？

そう思考を巡らせているうちに、彼が「ん？」と目を少し開ける

...わあ、イケメン...まるで王子様が目覚めたみたい

(そういえば私男性をここに入れてる。やば)

そうこう頭の中で考えていると、綺麗なオッドアイと目が合う

少年「....ここは？」

「気が付いた？...ごめんね、勝手に連れて来ちゃって...あっ、ゆ、誘拐じゃないからね！？」

少年「いや...、いい...世話かけさせちまったな...」

少年は少し悲しげな表情をする

ちょっと心が痛む...

「大丈夫！！別に迷惑とかおもってないし！」

少しでも安心させてあげたい。なのでめちゃくちゃテンション上げて励ます

少年「...ほんとに迷惑じゃないのか？ほんとか？」

な、なんか凄いくいぎみ、、

「う、うん。全然大丈夫だよ？」

すると少年は私を見つめ、こう言った。

少年「なら、俺を...拾ってくれないか？」

は？

「...は？」

少年「迷惑じゃないのなら...ここに置いてくれ...」

....えーっと...

「君...家は？親御さん大丈夫...？」

彼はその返答に答えを濁らせた。

なにか訳ありなのは確かなようだ

少年「......言いたくは、ない...言うとしても...まだ言えない。」

なるほど....

なら___

「...うちで良ければ、いいよ」

また、お節介。

だけど、こんな表情見せられたら...

助けたく...なっちゃうよ。