【wrwrd!】【MSSP】元一般人と軍人と傭兵 (ページ37)

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あきらかに機嫌の悪い声で言った言葉に、誰も何も言わない。
言わないじゃなくて、言えない。普段聞く声とは違う、えおえおにみんな固まっている。

あの、えおえお。話しかけても何も反応しない。
流石に良い気持ちとは言えないから、もう一度、えおえお、そう口を開きかけた。

「こいつに用があんなら、うちの隊長と鬼に言えよ。今なら仕事部屋にいるから行くか？」
「ひ…！い、いえ、」
「ふうん……ならいい、行くぞ」
「了解です」

ちらりと私を見て目で何か訴えられた。
私は一言で済まして、組み立てた銃素早く片付けてえおえおに後ろに付いていく。
怖くて後ろが見えない。私に絡んでしまった名も知らない隊員ドンマイですわ。心の中で呟きながらえおえおと一緒に銃を返して、射撃場を出た。

射撃場から少し離れた場所まで歩いていくと、申し訳なさそうに話し始めた。

「ごめん、油断してた。あいつ等多分新人だわ」
「えおえおは悪くないでしょ。私が調子乗ったのが悪かったんよ。あんなバンバン撃つやつもいないだろうし下手くそでほんとごめん！」

やばい今更恥ずか死ぬ。うあーうあーやばいわー。両手で顔を覆って反省。
ほんとごめんね！声に力入れて謝ると、えおえおがなんとも言えない顔していた。

「あれ、何か変なこと言った？」
「いや…………まあいっか、うん」
「なになになに！？何した？私何した！？」
「大丈夫。Aはそのままでいて」
「私ほんとに何したんですか！？」

意地悪だ！そう言ってえおえおの顔を見ると、とても楽しそうな表情をしていた。
だからイケメンだからと言って許されると思うなよ！そう言っても、やっぱりえおえおは笑った。

「あとであいつ等に言わなきゃなー」
「耳になにが入ってんの？聞こえてないの？言う前に教えてくれよ」
「あーとーでーね」
「可愛く言うなよ腹立つのり」

任務まで2日。
えおえおとの楽しい射撃ゲームは私の失態で終わった。だから何したか教えてよ。
教える気のないえおえおにあいつ等の前で何を話されるか不安しかない。
公開処刑待った無し。