【wrwrd!】【MSSP】元一般人と軍人と傭兵 (ページ34)

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「おいそこなに違う空気出してるんですか」
「むっつりえおえお」
「いい男作ってんじゃねぇぞむっつりめ」
「うるせぇや」

こいつむっつりですよ！と、私に言ってくるきっくんとFB。
えおえおはあまり気にしていない様子だ。自分的に、むっつり、ありだと思う。

「おいクソ野郎ども、そろそろ話聞けや」
「うぃっす」
「うぃっす」
「ういっす」
「ういっす」
「そこだけ仲良しかよ」

はああああ…。と呆れたようにあろまがため息を吐いた。
あろま以外配られた資料を手に取り、ざっと目を通していく。見ているうちに、ざわざわ。と、背筋がむず痒くなる感覚と嫌な予感しかしなくなっていた。

”戦争を引き起こす組織”
”被害が確認された国、多数”
”組織人数、規模不明”
”資金調達手段”
”闇オークション”

資料の中の言葉に、眉間に皺が寄る。
見る限り、問題は思っていたよりも深刻なのだと理解した。
そしてこの組織に対して嫌悪感が少しずつ大きくなってきたことを感じた。

「うわあ…これだけで見ただけでも死ぬほどくそな組織なんね！」
「A、顔が怖い」
「すまん。くそ過ぎて笑えた」

えおえおが少し引いている。だって迷惑集団にしか思えないじゃん。
おい話すぞ。とあろまに睨まれた。怖いお。

「全員読んだな。こちらで集めた情報はこれだけで、俺たちもこの組織を壊滅させることが最終の目的としている。この組織を潰す為にお前に協力して貰いたい。きっくんから話は聞いたか？」
「大体は聞いた。あんまり嬉しかないけど、その組織に目ぇつけられてるって」
「そういうこと。相手は'終戦屋'を探していて、お前だとは知らないからな」
「それは嬉しいわ。そんな恥ずかしい通り名名乗った覚えがないからね。広めた奴いつか殺す」

んふふふー。と、自分でも驚くぐらい静かに笑えた。怖ぁ…。と声が聞こえたが、だって噂が一人歩きしていることに羞恥心しか感じない。本当に広めた奴殺す。

「あろま」
「あ？」

あろまと目が合う。
私はにこりと笑い、口を開いた。

「こいつ等ぶっ潰そう」

何をすればいい？とは聞かない。あろまのことだからこの後のことは計画済みだろうし。
鬼のあろまほっと。傭兵の中で恐れられている彼は鬼のように怖い。
口もくそ悪いし容赦もないけど、友人として私はとても好きだ。

「……当たり前だろバーカ」

あろま含め、全員が悪人顔負けの笑みを浮かべたいた。

こいつらに喧嘩売るなんて、馬鹿だなあ。