【d!】新人詐欺師は私の心も騙してる？【ci】 (ページ14)

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12個目の嘘。ページ14

sideチーノ

チーノ「んぁあ...！くっそ...っわからん...！」

ノダアさんが寝た後、寝室を出た。
俺は一人自室で頭をぐしゃぐしゃに掻き乱していた。
何故Aはあの時泣いていたのか...
俺はどうすればよかったのか...
考えれば考えるほどわからなくなっていく。
そんな時ふとスマホが鳴った。

クズチーノ今なんかしとるー?俺暇やから飯行かん?

家に引きこもっていても何もならないし...
今はノダアさんも寝ているし...
適当に是非ーみたいに返せば2秒で返信が来た。
いやはっや。
その辺の店を予約してくれたらしいので
軽く準備して、ノダアさんの様子を見て
置き手紙をして家を出る。
こういう時オートロックは楽だ。
大先生とご飯食べに行ってきます。
気分が良くなったら好きな時に帰ってええですよ。
オートロックなんで鍵も気にせんで大丈夫です。
こんなんで...ええやろ。
俺は大先生の予約してくれた店へと足を運んだ。

ここかぁ...
大先生っぽいわぁ...
女子ウケしそうって言うか...
おしゃれな店やな...w

鬱「あ！こっちこっち～」

チーノ「あ、待たしてもうた？」

鬱「全然大丈夫やで！じゃ入ろ～」

店内は外見から想像出来る様なおしゃれな内装に雰囲気。
正直大好き。
おしゃれなカフェとかレストランとか軽率に行っちゃうもんで...w
奥には個室もあり、中々いい所である。

店員「ご予約いだきました宇都宮様でよろしいでしょうか？」

鬱「はい」

店員「それではお席にご案内致します」

店員さんが案内してくれたのは奥の個室。
結構静かなところだな...

鬱「いやぁ...チーノ...」

チーノ「な、なんですか？w」

鬱「ノダアさんとのこと色々聞かしてくれるか？」

チーノ「えぇ...絶対嫌やわ...」

鬱「奢らんぞ貴様」

チーノ「は...話します...」

しょうがなく大先生にノダアさんと付き合っていた頃の話をする。
勿論別れた理由も...

鬱「うわぁwお前まじか...」

チーノ「いやいやいやいや！事故やん！好意があってやったわけやないし...」

鬱「でもそれ完全に浮気やん...」

チーノ「やってノダアさんめちゃめちゃ可愛ええから人気あったしはよ行っとかんと...って」

鬱「それでもちゃんと別れてから行くべきやったな」

チーノ「ん～...」

それから他の事も吐かされた...
こいつやるなぁ...
まさかゾムさん呼ぶぞって言われるとは...w
ただ、さっきのことだけは話していない。
今...大丈夫なんかな...