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「あ、ありがとうございます…」





もう!?何なのこの展開!?初デートの私からしてみれば、頭から湯気が出る勢いなんだけど…




二人ともバツが悪そうに、黙って見つめ合った…でも、勇気を振り絞って私は口を開けた





「今日の灰谷さんも…いつも以上にカッコいいです、よ」





まあ、そっぽを向きながら何だけどね…






「あ〜、もうそういうの良いから、行くぞ!」






「え?」






突然、灰谷さんは私の手を掴み上げて、前にぐんぐんと進み出した…というか、手繋いじゃってますけど?そして、何処行くの?





(私、今凄い体験してる)





こんな青春な事を体験するなんて…夢にも思ってなかった。ましてや、灰谷さんは不良。多分バチクソに強いと思う





(私、どうなっちゃうんだろう…)





私の手を強く握ってくれている灰谷さんの背中をボーと眺めた




しばらくすると、灰谷さんは歩くのを辞めて、私の手を離した





「あっ…」




「小山、着いたぞ。ショッピングモール」





そう言って、目の前にある大きな建物を指差した





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作者名:chzi58191 | 作成日時:2022年11月9日 22時

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