恋の終止符

STORY 25 ページ26

このままどこか遠く消え去りたいと思っても



それでも何もかもを捨てきれない。



理由も夢もわからなくなるけど



きっと素敵なことがあるから



そう思って。




新しいマネージャーが入ると聞いたので私はその子に会いに行った。


『あの、新しいGENEのマネージャーさんですよね？？』


クルっと振り返ったその子は



とても可愛くて誠実そうな女の子。


紗『今日からGENERASIONSのマネージャーになることになりました！藤崎紗奈です！！』


かわいいなあってついつい見とれちゃって
？？って顔をされて我に返る。


『私は葛城Aです、元マネージャーです！！』

って伝えると、あ！って顔をして


紗『美香さんのこと聞きました。』


って露骨に表情が曇る紗奈ちゃん。


そりゃそうだよね、こんな私なんかと話したくないよね。


紗『私はAさんはとてもいい人だと信じてます。美香さんの話を聞くと戸惑うけど、、』


『だいじょうぶだよ私は！！
あ、今日は伝えたいことがあって。』


これ以上美香さんのこと話してると心が持たない気がしたから。自分の伝えたいことを伝える。


そう言って紗奈ちゃんに渡したのは


私がGENERATIONSの専属マネージャーになってからメンバーのひとつひとつの変化や気付いたことをメモしたノート。


『何か役にたつかなとおもって、これね私がGENEの専属になった時からずっと書いてたノートなの笑 みんなのこと考えてる時間が何よりも幸せでだいすきで愛おしくて、、ってごめんこんな話、』



何故か目から涙がこぼれる。


紗『ありがとうございます、使わせてもらいますね、！これからAさんはどうするんですか？？』


『私はメンバーを陰ながらサポートし続けるよ、たとえ嫌われていようとも私は彼らがだいすきだから！！これからもずっと！！』


じゃあまた！そう紗奈ちゃんに告げて私は
新しく配属された部署に移動した。

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