恋の終止符

STORY 23 ページ24

いつもならすぐ着くはずの楽屋までの道のりが今日は何故か長く感じる。



HIROさんから言われた言葉がずっと頭の中でループし続ける。


私にとって何よりこの仕事が大好きで楽しくて。


なのに龍友くんを好きになって美香さんが加わっただけでこんなに歯車が狂うとは思ってなかった。




毎朝早起きでもみんなの為にって思えば全然辛くなくて。




みんなの喜ぶ顔が私にとっての何よりの幸せなのに。




胸が張り裂けそうな感覚が何度も襲う。



『Aどうしたの、そんなに暗い顔して笑』


『ほんと、めっちゃ暗い顔してるよ笑
なんかあった？？』



HIROさんの部屋から俯いたまま歩き続けていた私に声を掛けてきたのは



『NAOTOさん、、AKIRAさん、、』


Ｎ『どーしたの、このNAOTOさんが聞いてあげよう！！！』


ドヤってした顔でNAOTOさん 笑



『実はGENEのマネージャー解雇に、』



ははって笑いながらNAOTOさんとAKIRAさんに伝える。



A『え、なんで？？』



Ｎ『嘘でしょ、、』



『美香さんとちょっと色々、、』


私がそういうと、NAOTOさんがハッとした顔でAKIRAさんに何かを伝える。


A『もしかして医務室の？？』


AKIRAさん知ってたんだ、、、


N『いやー俺達が医務室の前通った時にGENEメンバー勢揃いしてなんか言い合ってたから、』


『私が全部悪いんですよ、きっと、だからだいじょうぶですよ、私は平気ですから！』



NAOTOさんとAKIRAさんにまでは余計な心配掛けてられない。


私だけの問題だから。


『私はサポート側に回るので陰ながら彼らのこと見守りたいしこれからもサポートし続けますよ。』


N『いい子すぎて俺は感動するよほんと』



って泣き真似をしながらいうNAOTOさん笑



ありがとうございますって伝えてその場をあとにする。


とりあえず楽屋に戻って、荷物まとめなきゃな。


みんなにお礼と謝罪だけ伝えてはやくでよう。


龍友くんの顔は見ないようにしよう。


そう決めて。

STORY 24→←STORY 22

→ 目次へ｜作品を作る｜感想を書く
他の作品を探す