恋の終止符

STORY 14 ページ15

私がいつも辛くなった時にくるこの部屋は
楽器や機材とか色んなものを置いてる場所。



ここが落ち着くんだよな〜。



なんな思いながらギターを手に取る。



私にはもう居場所がないのかもしれないと思うと涙が溢れる。




そして私は歌い始める。



『君の顔が曇っている、ただそれだけで1日がつまらなくなってしまって心配ばかりしているんだ。好きな映画を勧めて感想を聞きたくて帰り道話しかけた。それくらいしか会話が今は見つからない。こんな時間がこれからどれくらい続くのだろう。君と目が合った時、直ぐに目を逸らして窓の外見てたような振りをしてしまう。
許されることならば今想いを打ち明けたい。今はまだ叶わぬ恋。』



この歌は初めてレコーディングスタジオに入らせてもらった時の歌。



私にとってはそれがとても嬉しくて大切な想い出。




龍友くんの歌声が私の心に突き刺さったそのとき、私は龍友くんが好きだと気付いた。



『次の春が来れば別々の道を歩くことになる、でもまだ気持ちを伝える勇気がない。』




そこで堪えていた涙が全て溢れ出す。



龍友くんに出会って私の全てが輝いて見えて。


どんなに辛くても頑張ろうって思えて


私の人生の半分は龍友くんで埋め尽くされて


毎日がほんとに楽しくて幸せで


私にとってかけがえのないものが龍友くんだった。




『龍友くん、、、、』



龍『なに？？』

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