中也に愛し愛されたい【短編集】

ご主人様とメイドさん ページ6

王子様中也とメイド夢主さんのお話ですます

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『中也様 朝ですよ』

気持ちのよい晴天の朝
小鳥が歌うかのように鳴いている

「ん、...」

『起きてください 中也様』

「...ふぁぁ」

欠伸しながら起きる中也
中也はこの国の第1王子であり、
民からも信頼が強かった

『おはようございます中也様
今日も1日頑張りましょう ﾆｺ』

「...ん...はよ...」

『お着替えここに置いておきますね』

「...着せろ」

『...またですか？』

「いいだろ ｸﾞｲｯ」

中也が私の腕を引っ張り
ﾎﾟｽｯとベットに座る形にになった

『し、失礼します...』

前にも着替えを手伝ったことはあるが
どうにも慣れない
男の人に触れることのない生活を送ってきた
私にとっては手が震える作業だ
それに相手は第1王子
下手すればクビだ
ボタンを一つ一つ丁寧に外し
シャツを脱がせると
中也のたくましい身体が目に入り、
顔から火がでそうなほど熱くなる

「...顔、赤ェぞ」

『す、すみません...』

「なァ、そんなに恥ずかしいのか？」

グイッと顔が近づけられる

『ち、近いです...』

必死に顔を背けるものの、
目に入るのは彼の身体
目のやり場がない

「ヘェ... ﾆﾔ」

『早く着替えますよ...!』

急いで着替えを手に取ると中也に着せる
すると、いきなりグイッと腕を引っ張られ
中也の身体にすっぽりと収まった

『な、中也様!!着替えが...』

「落ち着く」

『へ？』

「手前、体温高ェな」

なでなでと頭を撫でられ、髪をいじられ
頭が混乱する

『な、なんでこんなこと...』

「手前は俺が知らねェところで努力してるのを
誰よりも理解して、俺の実力は父親の息子だからっていうことじゃないって言ってくれただろ」

その事を聞いて思い出した
まだこの家のメイドになって半月の時、
中也が1人で必死に勉強しているのを見つけ、声をかけた
その中也の姿を見て、自分も中也のように
と感じていた

『あ、あれは...当たり前のことを...』

「俺の事を理解してくれたのは
手前が初めてだぜ？こんな優しいやつ
気にならねェ訳ねェだろ」

『っ...』

再び顔が赤くなる
嬉しさと何だか恥ずかしさも湧き出てくる

「ありがとな」

ギュッっと抱きしめられた時に
中也の心音が聞こえる 凄く優しい音だった
私も背中に腕を回し、ありがとうございます
と途切れ途切れに言った


「毎朝こうやってだきしめていいか？」

こうして私たちの恋が始まったのだ

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• 金　運: ★☆☆☆☆
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酔っ払い中也

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