中也に愛し愛されたい【短編集】

眠り姫はキスで起こして ページ2

朝は嫌いだ

とにかく眠いだるい眠い

「おい、起きろ 朝だぞ」

中也が起こしに来る

『んん...やだ.....』

いつもは手袋で隠れている角張った手が
優しく頭と頬を撫でる

「ほんと、朝は苦手なんだな
よっ...と」

中也が抱き抱えて自分を起こす
甘い中也の匂いが鼻をかすめた

『んん...ん』

中也の胸に顔を押し付けて
再び寝ようとする私を起こそうと
中也が私の洋服のボタンを外す

「ほら、着替えるぞ」

『ん.....へんたい...』

「Aが起きないのが悪いんだろ」

洋服が脱がされる
まだ少し肌寒く、私は中也に抱きついた

『さむ...』

「だろうな」

中也が私の首元に顔を埋める

ｶﾞﾘｯ という音と共に甘い痺れが身体を走る

『やっ...ぅ.....』

ｷﾞｭｯ っと中也の服を握ると
中也は笑いながら優しく額にキスをした

「早く服着ないと、このままヤッちまうぞ？」

『...昨日さんざんヤッたくせにまだ足りないの...？』

「全然足りねェよ」

優しく食むようなキスをする中也

抵抗する気もないのでされるがまま
いつの間にかベットに押し倒される

『朝っぱらからってのも悪かねェが...
少しは抵抗しろよ...』

「ん.....やだ」

『...はぁ...』

中也の顔が赤くなる
耳まで真っ赤だ

「ふふ...真っ赤」

『うるせェ...』

「好き...中也 キスして」

『もう止めねェからな』

中也の舌が首筋をなぞる

「ぅ...あ...」

中也の唇が私の唇を塞ぎ、
中也の舌が入ってくる
何度も唇の角度を変えては歯茎をなぞられ
舌を吸われ息ができずに苦しくなる

「んっ...ふ...ぁ.....ちゅ...やぁ...」

『はぁ...っん...やっと...目が覚めたか？」

「まだっ...もっと...」

『誘ってんじゃねェよ...馬鹿』

「えへへ...中也だいすき」

『愛してる』

その言葉を合図に甘い朝が始まった


『Aのせいで遅れます
って連絡しねェとな』ﾆﾔ


＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊

こんな朝を迎えられたら
どんなに幸せだろうか...|ω･`)←←←

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