嫌よ嫌よも好きのうち。-Ki-

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駅に着いて、いつもの電車に乗ったら




電車の中が


夕焼けによって、オレンジ色に染められていた。









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A「きれい……」









北山「ね…」









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この夕焼け、


好きな人と見れたら


最高だったのに…









なんで、北山宏光なんだ……









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って、表には出さないけど




それが本音。









私だって、ロマンチックなシチュエーション



憧れるもん。









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A「そういえばさ、

こうやって普通に2人で帰ってるけど



彼女いないの…？」









北山「いるよ」









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え。








こいつ、彼女いるのに


私と一緒に帰ってるのか。









なんてチャラいやつ…！！









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北山「うそうそ笑


彼女なんて、いませーん笑」









A「チャラくて信用できません。」









北山「えっ？俺、チャラい？



俺、ホントに彼女いないもん」









自覚症状なしですか？！









重症だな……









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A「あんなにファンいるのに


彼女いないの？」









北山「んー、なんか


ピンとくる子がいないんだよ」









なるほど…




理想が高いのか。









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A「でも、そういうとこ


ちゃんとしてるんだね。



意外と。」









北山「だから！

俺はチャラくねぇし！！笑



意外と、は余計だ！」









出会ったばかりの女子に



カラオケ行かない？


なんて誘うやつの




どこがチャラくないだ…！！









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そんな会話をしているうちに駅に着いて、




「じゃあ、また明日。」





って、電車を降りた。









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