蜂蜜の愛の海に溺れています。【中原中也】 短編集

honey１３　[ポッキーの日]前編　※りょん　夜兎さん ページ24

-りょん 夜兎さんリクエスト有難うございます！





　テレビから流れるのはポッキーの日特集。





い：ポッキーの日と云えばカップルにとってイベントの一つですよね。


ろ：そうですねぇ。何時もは受け身な人も簡単に攻めに回れますもんねぇ。

は：何時もは自分から接吻できない！甘えられない！って人には嬉しいですね！


に：そうそう、やっぱり君にとっては嬉しいことだね。

は：なっ‥‥何をっ


い：まぁまぁこの話は後にして、ポッキーを使ったゲヱムを見て参りましょう！







　『へ〜‥‥ポッキーの日‥か。』





　テレビの前でチョコを食べながら思い浮かべる。





い：先ずは代表的なポッキーゲヱムですね。









　『中也とポッキーゲヱム‥‥‥‥‥‥‥』

　楽しそう‥‥‥‥ やってみたい。





　行きにポッキーを買って拠点に向かった。









　執務室にて。



　ソファの上でそわそわと中也が来るのを待つ。

　あ、でも待って‥‥‥‥‥



　ポッキーゲヱムって何するんだろうか‥‥‥‥

　ルール説明聞いて来るの忘れた。




　調べてみるか。

　スマホを取り出してぐーぐる先生に訊く。



　『ほうほう。‥‥‥‥』



　要約すると、



　ポッキーゲヱムとは、

　恋人と何方がより多くポッキーを食べられるか競うゲヱム なのね。←




　『あ、もう一つあるんだ。』
　


　画面をスクロールすると、

　其処には思わず赤面してしまう内容が書かれていた。






　【 最終的に接吻。 】






　え、じゃあさ‥‥

　ポッキーゲヱムしようって‥‥‥‥‥‥‥

　【 接吻して 】って云ってるのと一緒じゃない？





　「何赤くなってんだよ。」

　『うぶえっ！？』

　突然後ろから声をかけられて、変な声が出た。



　そんなに吃驚するような事か？




　何て云いながら外套を掛けた後、中也は私の隣に座った。


　頭に渦巻くのは 「ポッキーゲヱム」 という文字。






　したい。‥‥けど、云うのは何か恥ずかしい。



　「なァ？」

　『ひゃいっ！！』


　如何したんだよ。 中也は苦笑気味。






　‥‥‥‥‥‥‥ もうなるようになれ！！







　ポケットからポッキーを一本取り出して、

　目を瞑り咥える。



　「 ‥‥‥‥‥‥‥ 」 流れる沈黙。





　腕を広げて口を突き出す。








　
　「‥‥‥っぶ‥‥‥はははははっ」

　笑い声が聞こえてきて、片目を開ける。




　「ああ‥‥‥‥悪ぃ悪ぃ。」

　そんな涙目になんなよ。




　中也がポッキーの端を咥えた。

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