蜂蜜の愛の海に溺れています。【中原中也】 短編集

下編 ページ11

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　‥‥‥‥‥‥‥如何しよう。

　何時も以上にドキドキしてて、心臓が持ちそうにない。




　今日はお泊まりセットを持ってきてる訳でもないから、

　中也の服を着てる。




　うわぁ♪ 中也の服♪ 何て思ってる暇なんかなかった。





　ぎゅっ ))

　『きゃっ‥‥‥‥』


　突然後ろから抱き付かれて変な声が出る。


　橙の髪からはぽたぽたと水滴が落ちている。




　「良いんだな。」

　『うん。･･あ、でも髪乾かさないと･･･』



　肩を突かれれば、簡単に後ろに倒れる。

　馬乗りになると



　【どうせ温まるからいいんだよ。】





　その後の事は、漫画何かの何倍も何十倍も、

　比べ物にならないくらい、 甘くて刺激的だった。








　―――――――――――――――――――――――――――――


　次の日。



　「腰大丈夫か？」


　昨日の事を思い出してはカァっと熱くなってしまう。





　『違和感が‥‥ある‥だけ･‥‥。』









　刺激的過ぎたその一夜は

　Aにとって忘れられない思い出となった。





　そしてまた、中也にとっても忘れられない思い出となった。






　何故なら自分の意思で、

　本当に愛している人としたのは初めてだったから。







　「A。」

　『ん？』




　中也はAを抱き締めると、顔を鼻が付くぐらいの近距離で

　二人で見つめ合った後云った。




　「愛してる。」



　Aの顔から火が噴き出た。

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