チーム決め ページ36
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「個性発動アリの残虐ファイト！それじゃこれより15分！チーム決めの交渉タイムスタートよ！」
ミッドナイトの宣言により、騎馬戦のチーム決めの時間が始まった。
「A」
さあ誰と組もうかと思案している時に、名前を呼ばれた。
振り返ると、そこにいたのは焦凍である。
「俺と組まねえか？」
意外なドラフト指名である。
「人の行動をコントロールできる個性。騎馬戦にはうってつけだ」
『うーんそうねえ〜焦凍くんねえ〜どうしよっかなあ』
「…！」
Aが渋ってみせると、二つ返事で承諾が得られると思っていたらしい焦凍は驚いたようだった。
「もう誰と組むか決めてたか？」
『まだOKもらったわけじゃないけど組みたい人はいて』
「……爆豪か？」
『勝己？や、違うけど…。それにあれ、2位と3位の私たちが同じチームだと格好の的になっちゃいそう。他のチームの』
意図の読めない焦凍の問いを訝しげに思いつつもAが素直に答えると、焦凍は短くそうか、とだけ答えた。
『あ。そういえば障害物競争ではお世話になりました』
ほとんど焦凍のおかげで上位に食いこめたと言っても過言ではないレース展開だった。
しかもどさくさに紛れ、順位はAが2位、焦凍が3位とAの方が順位を上回る結果となっている。
Aがぺこりと頭をさげると、焦凍はふて腐れたような表情をした。
「ゴールは俺に先にさせるって約束したくせに破りやがって」
『え！？あれはたまたま出久がちょっとこう、焦凍くん達よりも先行しちゃったから…』
まさかそんな顔をされるとは思っていなかったのでAはしどろもどろになって答えた。
じゃ、ごめん行くねと焦凍に別れを告げ、お目当ての人物を見つけようとキョロキョロしていると、勝己が周りから熱烈アピールを受けているのが見えた。
みんないくら勝つためとは言え、勝己と組もうとするなんて勇敢だなあ。
強さも機動力もトップクラス、機転もきく勝己であるが、同じチームになると彼の傲慢な振る舞いに心身ともに凄まじく疲弊するだろう。
『…あ！』
いたいた、とAは思った。
探していた人物を探し当て、Aは笑顔で駆け寄った。
『はじめまして！A組のAです。もう組む人決めました？君と私の個性かなり相性いいと思うんだけど、一緒に組みません？』
Aが声をかけた相手―――体育祭前にA組に宣戦布告をした普通科の男子生徒。
心操人使である。
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スカイ(プロフ) - コメ返してくれてありがとうございました！めっちゃ面白い...最高です！今後に期待します！ (2018年6月19日 20時) (
レス) id: fe3517b453 (このIDを非表示/違反報告)
卯月(プロフ) - スカイさん» 感想ありがとうございます！勢いで書きなぐっておりますが、楽しんでいただけたようで嬉しいです＾＾ (2018年6月17日 23時) (レス) id: 23b7097a95 (このIDを非表示/違反報告)
スカイ(プロフ) - 本当に好みのシチュです！完結まで絶対見ますねー (2018年6月17日 19時) (レス) id: fe3517b453 (このIDを非表示/違反報告)
スカイ - 面白いです！頑張ってくださいね！ (2018年6月17日 16時) (レス) id: fe3517b453 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：卯月 | 作成日時：2018年6月13日 14時
