個性分析2 ページ27
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「現段階でわかってることだけ整理しよう。相手の自分に対する好意をいじることで、Aのして欲しいように相手を操作できる。2人までならぎり操作可能。ただしどこまでの動きを制御できるかは不明」
『そ…うだね』
「そして能力を司っていると考えられるのは今のところ精神力…と。操作する数と動きに関しては、同時に複数人に対して個性発揮することを繰り返すことでもしかすると鍛えられるかもしれないね。場数を踏むっていう一種の荒療治だけども」
出久の考察に関しては同じように考えていた部分も多くあったらしく、Aは真剣な顔で小さく頷いた。
『あ！それとあれ』
「？」
『個性の譲受。これに関してはまじで疲れるしほとんどやったこともないけど、一応できる』
「個性の譲受！？何それ知らない！！」
出久は思わず大きな声を出した。
Aの個性として認識していたのは相手の好意操作だけである。
幼馴染である出久もその個性をAが使っているところを見たことがなかった。
『ほらさあ出久、最初個性出なかったじゃん。それであんまりにもショック受けてたからほいほい言えなかったんだよね。確か』
「うっ…！そんな小さい時から気を遣ってくれてたのか…！ありがとう…！」
『まあほんの少しだよ。ほんの少しだけ力拝借しますよーって、ほんとにそんな感じ』
あまり乗り気ではなさそうだったが、勝己たちと話している上鳴に目をつけるとAは個性を発動した。
Aの指先から電流が発生し、パリッと小さく音を立てる。
「すっ…！すごい！！何それ！！それすっごい個性だよA！！」
すぐにAは個性を解いた。
出久は両目を輝かせて感激している。
『でもほんとに疲れんの！極力やりたくありません！まあこれもよくわからん個性で、ちっちゃい時にお母さんの個性いいなー欲しいなー！って駄々こねたらちょっとの間コピーできました、みたいな感じなの』
「な、何だよそれ…」
『簡単に言えば、好意をいじって私に個性を"あげたくなる"ようにしてるのかな？そしてそれを譲受出来るだけの媒体として、一応自分の体を使えるんだと思う』
なんてことないという風に淡々と話すAを見つめながら、出久はわくわくせずにはいられなかった。
(本人はこんな風に言っているけどこの個性…！伸ばしようでは、攻撃にも防御にも長けたかなり強くなるんじゃないか…！？)
何はともあれ、明日から体育祭の幕開けである。
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スカイ(プロフ) - コメ返してくれてありがとうございました！めっちゃ面白い...最高です！今後に期待します！ (2018年6月19日 20時) (
レス) id: fe3517b453 (このIDを非表示/違反報告)
卯月(プロフ) - スカイさん» 感想ありがとうございます！勢いで書きなぐっておりますが、楽しんでいただけたようで嬉しいです＾＾ (2018年6月17日 23時) (レス) id: 23b7097a95 (このIDを非表示/違反報告)
スカイ(プロフ) - 本当に好みのシチュです！完結まで絶対見ますねー (2018年6月17日 19時) (レス) id: fe3517b453 (このIDを非表示/違反報告)
スカイ - 面白いです！頑張ってくださいね！ (2018年6月17日 16時) (レス) id: fe3517b453 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：卯月 | 作成日時：2018年6月13日 14時
