めぐり愛の季節 (ページ12)

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⑪※ ページ12

「あっ…」

滑るように
太輔の唇が俺の肌を辿る
時折チラリと見える
可愛らしい小さな舌を追うと
俺の平らな胸の飾りをゆっくりと弾いた

「んあぁっ…」

「好きなの？ここ…」

俺の反応を確かめるような目で
見上げてくるのが恥ずかしくて
顔を両手で覆った

「た、太輔ってそういうの言う派？」

「そういうの？
だって気になるじゃん
ヒロにちゃんと気持ちよくなって
もらいたいもん」

言い終わると同時に
カリっと突起を甘噛みされ
ふぁぁっと身体が震えた
こんなんじゃ俺すぐに…

太輔はねっとり執拗に
俺の胸を攻める
自分が男であることを
認識せざるを得ない行為なのに
こんなに翻弄されている自分

「ねぇ、俺も太輔触りたい…」

「まだダメ…」

焦らす奴だ…
そう言って
頭の位置が下がっていく

「え、ちょっ…なに！」

太輔がこれからしようとする事は
俺にはあまり習慣がなくて
恥ずかしさでどうにかなりそう
出来ればしないでほしい、怖い…

苦しそうだね、と
下着をおろそうとする手を
ぐぐっと抑えた

「染みまで作って
こんなパンパンなくせに…
ほら、腰…」

嫌なのに、恥ずかしいのに
言われるがままに
腰を浮かしてしまう
露わになってしまった自分自身
廊下から漏れる光だけなのに
全て照らされてしまってる気がして…

「あー…
電気つけ…」

「ダメ！絶対ダメ！！
つけたら…つけたら
ぶっ飛ばすぞ！！」

「ふふっ…怖い怖い♪
つけたらやめる、とかじゃないんだね
かわいーから今日は我慢してあげる…」

そんなふざけた会話が途切れた瞬間
太輔の唇が先端に触れる

「んっ…」

恥ずかしいのに
もっと、と思う自分の
貪欲さにちょっと引いた

「こんなに零してたんだね…」

タラタラとはしたなく溢れる蜜を
舌で絡め取られる

「甘い…ヒロ甘すぎ…
我慢できないから咥えちゃうね…」

甘いわけなんてないのに
こんな声で囁かれて熱に浮かされる
変な声がでないように力を込めた唇は
太輔の口内へと埋もれるにつれ
だらしなく開いてしまう

「気持ちよさそうじゃん
されたことなかったなんてホント？」

俺の腰が逃げないように
ぐっと掴まれて奥まで深く咥え込まれた