あっしゅぼーい

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「ははっ！なら、こちらこそお願いしたいです、ひとり飯ばっかなんで」




「北山さんこそ…彼女いないんですか？」




「すいませんね、毎月髪キレイにしてもらってるのに褒めてくれんのは同僚の男ばっかですよ」




「そうなんだ、同僚さん可愛いって？」




「そうそう、こんなおっさん捕まえて可愛いですよ？バカにすんなっての…あ、このアッシュはめっちゃいいって言われますね」




「んー…考えものだな…」




「え？」




「いえいえ、ね？その色絶対似合うと思ってたから」




「同じとこ行きたいとかまで言うやついて、思わずお店のこと隠しちゃいました」




「ふーん…なんで？」




「なん…で？」




「お店の宣伝してくれても良かったのに」




藤ヶ谷さんはニコニコしてるのに何故か詰められてるような…




「俺の癒しの場所…だし……えと…」




「その人の写真ある？行きたいって言ってくれた人の」




「え？玉の？あったかな…」




携帯を取り出し画像を探す
そういえばこの前携帯のインカメ機能を知らなかった話題で何枚か撮ったような…




「あったあった、こいつです」




携帯をそのまま渡す




「へぇ…随分仲良しですね」




「普通の同僚ですよ？俺携帯のインカメって知らなくて、ミツおじさんだなーなんつってそんときそのインカメ？で撮っ……」




「連れてきてください」




「へ？」




また詰めるようなニコニコ…




「この人お店連れてきてください、髪やってみたいな」




「え……」




ほら…
やっぱり…玉がかっこいいからだ…かっこいい人はかっこいい奴を選ぶんだよな…
一気に藤ヶ谷さんが遠い存在になっていく…




「テリトリーに入りたがる人は危険だからね」




そんな藤ヶ谷さんの呟きには気付かず、予定聞いてみる…と小さく答えることしか出来なかった





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