幼なじみ卒業したら心臓が持ちません！

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丈一郎side


和也「今日家来てくれへん？AがWデートみたいなことしてて
　今日帰り遅くなるんやって、夕飯いらんって言われたし、、」


和也の様子がいつもと違う
俺を家にこんな誘い方するってことは
相当メンタルやられとるな？



丈「じゃ、今日の夜は和也の奢りな？」


和也「わかった」


素直すぎて気持ちわるっ
前にAちゃんの事好きか聞いた時は
めちゃくちゃ否定しとったくせに
こんなん好きなのバレバレやで


丈「お邪魔します」


和也「お茶でいいやんな？ はい」

時刻は22時をすぎて
Aちゃんが帰って来てないなんて
珍しいな、

隣に座ってる和也を見ると
さっきから時計をチラチラしとる
めっちゃそわそわして、落ち着きが全くない



丈「Aちゃん大丈夫やで、
日付超えるまでには帰ってくるって約束したんやろ？」



和也「まぁな、、、なぁ丈くん
　俺、今更やけど、Aの事、他の人の所に行って欲しくないんよ
　でも、もし付き合えたとしても、俺ら普通の仕事やないから
　Aにつらい思いとかさせたくないし、、」


丈「ほんま、今更やな、、、」


2人が両片思いなんて、周りの皆は
分かりきってる事やし
お互い同じことで悩んどる
見守ってて、こんなにももどかしいのは、お前らが初めてやで


やけど、Aちゃんの事
好きじゃないと言い張ってた和也にとって
ここまで自分の気持ちと向き合えてるんは
少しは成長してんねんな





『ただいまー』



和也・丈「「おかえり」」



噂をすればご本人登場

『丈くんも来てたんだ』


俺を見つけるなり
パッと明るい笑顔になるAちゃんは正直可愛い
めっちゃええ子やし、大橋が好きになるもわかる気がすんなー



丈「Aちゃん、今日告白とかされたんちゃうんー？」


不安そうな和也のために
少しでも場の空気を和ませようと
発した自分の発言に心底後悔するとは
この時は一切思ってなかった

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