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「そーかー。倒れるまで頑張ったんやな。」



そう言って自然にわたしの頭を撫でるお兄さん。




普段なら嫌なはずなのに、すごく心地いいのはなんでだろう。




「わたしの頑張りなんてまだまだ足りないんですよ。」




そういうと、お兄さんはアハハと大きな声で笑う。




「そんなことないんちゃう?

現にこんなにボロボロになっても頑張ってるし?

もうちょい自分を認めたりーや。」




ふわっと笑うと、わたしの頭から手を離し、わたしの顔を覗き込む。



「うん、さっきよりええ顔してる!

俺も大阪から出て、東京で頑張ってるけど、

君のこと同志やと思って勝手に頑張るな?」



最後に名前聞いてもええ?




そう優しく言われ、A、と小さく呟く。



「ほーん。Aちゃんな。

俺はあきとって言うねん。

よお沖縄来るから、きっとまた会えるな!

次来るときまでには体治しておくんやで?

今度、海の底のなーんも考えんとええ世界に連れてったるからな!」




ほいだらなーって最後に頭をポンっと撫でて階段を上っていった。




「あきと…さん……」




小さく呟くと、ふと違和感を感じて小さくなるあきとさんの背中を見つめる。




「ヒルナンデス……の人…?」




あの人、芸能人だ。




関わったらいけない人と関わった気がして、今日の記憶は心の中にしまった。

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ちい(プロフ) - みなみさん» そう言っていただけて嬉しいです!ありがとうございます! (2018年12月3日 18時) (レス) id: 1ec6f62748 (このIDを非表示/違反報告)
みなみ(プロフ) - 続き、楽しみにしています。 (2018年12月3日 15時) (レス) id: 999b3498fa (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:ちい | 作成日時:2018年11月24日 21時

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