ねぇ、こっち向いて (ページ37)

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Sora side

なかなか進まないでもう2時半を回った頃、

編集のために遅くまで起きてたエイちゃんが俺の部屋に来た。

エ「レポート？」

そ「そう」

エ「え、提出明日だよね？」

そ「そうだけど、めんどくて放置してた」

エ「明日試験もあるんだしあんまり無理すんなよ」

そ「あぁ」

おやすみの代わりに欠伸をしながら出ていくエイちゃん。

あいつは俺と違って計画的だし頭もいいから、きっとレポートなんてとっくの前に終わらせたんだろうな。

みっくんでさえ日付変わるくらいには終わらせてもう寝てるのに、

俺相当な劣等生じゃん。

.

そいえば、Aちゃんってエイちゃんのことは知ってるのかな。

りっくんの友達で、俺とみっくんには会ってるけど

たぶんエイちゃんには会ったことないんじゃないかな。

あ、りっくんが話してあるのかな。

そんなことを気にして、またレポートから逸れてたら

LINEの着信音が鳴った。

A進めてるー?

Aお互い明日寝坊しないようにしないと笑

あ、やっぱり起きてた。

よかった。

やばいのが自分だけじゃないっていう、

変な仲間意識と安心感が俺の中で生まれた。

.