ねぇ、こっち向いて (ページ28)

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サボり癖、ギリギリ精神っていうあんまりよろしくないところがあたしと似てるそらくんは

レポート一緒にやろうという誘いを快諾してくれた。

人とやった方が捗りそうだから、って。

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待ち合わせの時間より早く来ちゃって、

しかもどこで待ち合わせるかも何も決めてなかったから

あたしは何となく掲示板の前で授業変更とかが無いかをぼんやり眺めてた。

ここなら入口に近いし、来たら気づいてもらえる気がする。

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不意に斜め後ろに気配を感じて振り返ると

いつの間にかそらくんがいた。

そ「よっ」

『え、…気づかなかった』

そ「今来たところだよ。どこでやる？」

『どうしようね』

そ「とりあえず図書室行って参考文献探す？」

『そうだね』

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…初めて、2人きりで話した。

そらくんはもうあたしの事をちゃんと友達だと思ってるみたいで、親しげな笑顔で話しかけてくる。

今日は１限に体育があったから青い短パンを履いてて、

そこからすっと伸びてる脚を見て運動部だったんだろうなってわかる。

…あたし、何見てるんだろ。

2人で並んで廊下を歩いてるってことを自覚するとなんか恥ずかしくて、

少し俯いて、少し後ろを歩く。

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