ねぇ、こっち向いて (ページ16)

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サークルがあった日はよく怜が「うちおいで」ってご飯作ってくれたりするんだけど、

今日は用事があるからって来なくて

エイジくんとみっくんと３人で集まった。

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怜がいないと誰もバドやろうって言い出さないから、

ただのお喋りサークルになる。

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エ「Aさぁ、最近ちゃんと食べてる？」

いつの間にか呼び捨てになったエイジくんがスマホを片手に聞いてくる。

『……あんまり』

エ「だよなぁ、なんか最近げっそりしてる」

ツ「エイちゃん、女の子にげっそりとか言うの良くないよ」

エ「え、別に良くね？太ったって言ってるわけじゃねーし」

あぁ、あたしちゃんと女の子扱いされてるんだ。

なんて、当たり前のことに少し感動した。

可愛げない性格だから親にすら「女の子」として扱われたことはあんまりない。

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エ「え、何もう、主食お菓子とか？」

『うん……グミとかゼリーとか、ひどいときはガム…』

ツ「ガム！？いやそれはやばいって、死んじゃうよ！」

食い気味にみっくんが言う。

エイジくんも、「ガムはさすがにやばい、てかそれ食ってねぇし」って笑ってる。

『なんかね、食べるって行為がめんどくさいし、何食べてもお母さんのご飯が恋しいし、お腹すいたら寝ちゃうから笑』

ツ「だめだって！ねぇ、エイちゃん？」

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