ねぇ、こっち向いて (ページ14)

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ツ「ちょうどよかった。エイちゃーん！！」

みっくんが大きな声で誰か呼んだ。

すると、反対側のコート脇の壁に寄りかかって

あぐらをかいてた赤髪の人が反応した。

汗を拭きながら「なにー？」と低い声で返す。

ツ「この前言ってた子！りっくんの友達の！」

少しだるそうに立ち上がって、赤髪の人が近づいてきた。

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漫画に出てきそうな奇抜な髪色にギョッとしながらも、

そういえばこの前りっくんが

みっくんでもそらくんでもなく、もう1人メンバーがいてその人が赤髪だと話してたのを思い出した。

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ツ「紹介します、こちらはエイジくんです

エイちゃん、この子がAちゃん」

『あ、…Aです』

エ「…エイジです

リクヲの友達なの？」

『あ、はい…』

エ「ふぅん、」

何この人、初対面なのに愛想ないなとか思ってたら、

「りっくんいい奴だよな」って少し俯きながら小さな声で呟いたのが聞こえた。

私も無言で頷いた。

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みんな1年だってことがわかり、

怜が仕切ってくれて、4人でダブルスをやった。

ペアを何度か変えたりしてるうちにエイジくんとも打ち解け、

スポーツの力ってやっぱりすごいなと思った。

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