ねぇ、こっち向いて (ページ13)

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『……あっ、』

奥の方のコート脇に金髪が見えた。

もしや、と思った。

派手髪の人なんて沢山いるけど、

なんかあの感じ…見覚えがある。

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怜「ん、知り合いでもいた？」

『いや、知り合いってほどではないかもだけど…』

怜「どの人？」

『あの金髪』

怜「あの人かー、よし。一緒にやってくれないか言ってみよう」

『え、うそ』

怜「知ってる人なんでしょ？

サークルは交流の幅広げていく場所なんだから、仲良くなるチャンスじゃん。ほら行くよ」

この子はあたしがちょっと男の人苦手なのを知ってる。

知った上で、克服させてくれようとしてるのがわかった。

あたし自身も、りっくんの友達だしいっか。なんて思ってる節がある。

全くあたしはりっくんのことなんだと思ってるんだろ笑

慣れすぎて、少なくとも異性としては見てないよね

まぁそれも、りっくんの優しさに心許してのことだけど。

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怜「あの、すみません」

ツ「はい？」

近くまで寄っていくと、怜はあたしを前に押し出した。

『えっ、ちょっと…』

ツ「あ、Aちゃんじゃん！」

幸いにもみっくんは私のことを覚えていてくれました。

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