雨夜の星 *Birthday present* (ページ46)

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幸せのカタチページ46

「オレの時計も止まってたんだ」

A「え？」

「Aと再び出会えた、オレの誕生日で」

お互いの時計を見つめる。

「きっと、オレたちをいつ会わせようか、
策を練ってたんだな、美雨は(笑)」

A「ふふ、そうなのかな…」

きっとそう。

「だから…会えなくなったこと、
罰だなんて考えんな」

A「…ユチョン」

「美雨さ、嬉しそうにママの話をしたんだよ。
ママが毎日聴いてた歌が大好きで、時計だって、
いつもどこに置いたか忘れるオレに届けてあげてねってママに言われたんだって」

本当に幸せそうに話してたんだよ。
オレに“ママはAだよ”って気づかせるみたいに

「それに、」

A「…？」

「いつもママと一緒にいるって言ってた。
今もきっとそばで見守ってるよ。
Aが美雨を愛しているように、美雨も」

Aの頬を伝う涙を親指で拭う

「オレだって…
Aを失って絶望感でいっぱいだったんだ。
でも美雨が一生懸命オレたちを繋げてくれた。

だからもう絶対離さない……愛してるよ」

A「私も……愛してる」

隠れる雲ひとつとない満天の星空。
叶わない愛はない。

きっとそばにいるであろう美雨に見守られながら

永遠の愛を誓った。