繋がる ページ41
・
・
A「…し、信じられないよ」
「うん、初めはオレもそうだった。
でも考えてみたら、オレが会ったミウちゃんは全部Aに繋がってたんだ」
A「…でもっ」
「…ミウちゃんがさ、ママの名前はひーちゃんだって言ってたんだ…だから、確信した」
A「……っ」
潤んでいく瞳。
今にも溢れそうだ。
「A、オレのファンミに来てたでしょ」
A「えっ…」
「トロッコん時にミウちゃんを見つけたんだけど、
ミウちゃん、座ってる女の人の頭を撫でてたんだ。
普通トロッコん時ってみんな立ってくれるからさ、
すげー目立ってたよ(笑)」
目を丸くしたA。
そりゃ驚くよね。
「それに…彼女の隣にいた人が時計のことツイってるのをジェジュンヒョンが見つけてくれて…
その時初めて…Aが生きてるかもって思った」
生きてるかもしれないって思った瞬間、
胸が張り裂けそうだった。
「この時計が繋いでくれた」
A「……ぁ」
Aもオレも、
お互いの腕に巻かれたペアウォッチを撫でる。
「もうなくすなって、ミウちゃんに怒られた(笑)」
A「……っ…」
「ミウちゃ……美雨が。必ずAに会えるからって、そう言ってくれたんだよ」
A「……美雨…が？」
「うん。だから泣かないで？
会えたんだから、オレたち」
A「…うん…うんっ」
堪えきれずに流れてしまったAの涙。
親指で拭って、頭と肩を抱き寄せた。
住職「どうにかしてでも会わせたかったんでしょうな、あなたたちを」
「僕も、そう思います」
グスグス涙が止まらないA。
「泣き虫だなぁ、Aは(笑)」
A「…泣き虫なのはっ、ユチョンっ…じゃん」
「ふはっ。昔よりはだいぶマシだよ(笑)」
A「…ん…うぅっ…」
頭を撫でる。
あの時の美雨と同じように。
「一人で辛かったよな…
病気が分かった時も、美雨とお別れした時も、傍にいてあげられなくてごめんな…」
A「…もう、いいの。
こうしてまた、ユチョンに会えたから。
美雨があなたに会わせてくれたのなら、尚更…」
「これからは一つ一つ、埋めていこうな。
楽しい時も辛い時も、一緒に…
美雨の分も、幸せになろ？オレたち」
A「…うん」
「住職さんが、しょーにん！」
住職「ははっ、見届けましたよ。
幸せになって下さいね」
「「…はいっ！」」
Aと顔を見合わせて笑った。
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 262人がお気に入り
お気に入り作者に追加
この作品を見ている人にオススメ
この作品を見ている人にオススメ
「東方神起」関連の作品
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：chuna | 作成日時：2016年5月22日 10時
