雨夜の星 *Birthday present* (ページ38)

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会いたいよページ38

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医師「性別、知りたい？」

「あっ、もう分かるんですか？？教えて下さい！」

医師「ふふっ。パパの顔は分からないけど、
あなたに似たらキレイな子になりそうね～」

先生にはシングルマザーになることを伝えてある。
いろいろアドバイスもくれて心強い。

「…女の子？」

医師「そうよ^^ただ、週数は安定期に入ってるけど
ちょっと頚管長が気になるの。無理してない？」

「あぁ…引っ越して、その片付けしてたかな…」

医師「どの程度安静にすれば大丈夫っていうのはないの。それでもなるべく無理はしないで？このまま頚管長が短くなると切迫早産に繋がるわ」

「はい…気をつけます」

医師「まぁ、気にしすぎも良くないけどね～」

・

・

女の子かぁ…

私よりユチョンに似た方が美人さんだろうな。

そういえば韓国はお腹の子にも名前つけるよね？
胎名だっけ？

この子にも半分韓国の血が流れてるんだし
つけてあげたいなぁ…

「みう……美雨」

ユチョンと出会ったあの雨の日。
雨が出会いを運んできてくれた。

そしてあなたにも出会えた。
美しく、育ってね。

「美雨～、ママは早くあなたに会いたいよ～」

病院でもらったエコー写真。
まだまだ小さいあなたを撫でてこみ上げる喜びを感じながら家に帰る途中だった。

前を歩いていた小さい男の子。
お姉ちゃんの手を離し、車道に駆け出した。

「あっ、危ない！」

無意識に体が動いてた。

男の子の手を掴んで歩道へ引っ張ると
反動で私の身体は車道に傾いて、
その瞬間に感じる強い痛み。

周囲の悲鳴が聞こえる。

視界がゆっくり動いて
そのまま意識を失った。