雨夜の星 *Birthday present* (ページ36)

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揺らぐページ36

ﾟ＊.｡.＊ﾟyour sideﾟ＊.｡.＊ﾟ

母「A、病気のことも赤ちゃんのことも話さないまま出てきたの？」

「…うん」

5月末にマンションを引き払って実家に戻った。

比較的、目立たないお腹。
もうすぐ安定期に入る。

母「ホントにそれで良かったの？」

「もう決めたの。親不孝な娘でゴメンね？
花嫁姿も見せてあげられなくて」

母「そんなことはいいのよ」

「…ありがとう」

母「でもユチョン君、家族をすごく大事にしてる子でしょ？赤ちゃんのこと話したら喜んでくれるんじゃないの？」

私もそう思う。
でもだからこそ、離れなきゃって。

「…彼の重荷なりたくないの。
赤ちゃんだけならともかく、病気もあるから。
兵役もあるし、負担かけられない」

そう、彼の重荷にはなりたくない。

母「ふふっ」

「なっ、何？」

母「あなたたち、似てるなぁって思っただけよ」

「似てる？どういうこと？」

母「4月頃にね、ユチョン君から電話もらったの。
今年中に兵役だから、Aにもご両親にも負担をかけてしまいますがすみませんって。だけど僕が離れられないのでこれからもよろしくお願いしますって言われたのよ？」

ユチョンが…そんなことを？

母「まぁ、Aが決めたことだからもう口出しはしないけど、後悔だけはしちゃダメよ？
産まれてくる子のためにも、体は大事にしなさい」

「…うん…ありがとう」

…本当にこれで良かった？

母から聞いたユチョンの言葉。

一晩中頭から離れなくて
今にも決心が揺らぎそうだった。