雨夜の星 *Birthday present* (ページ27)

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悔しいページ27

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あの日のことは
今思い出しても辛い。

あまりのショックの大きさに
ひどく記憶が曖昧で
どうやって毎日を過ごしてたんだろうって
そこは今でも思い出せないでいる。

自分の目で確かめるまでは信じない。

そう思ってたけど、
実際はジュンスに頼むことしかできなくて。

墓前でAにお別れを言ってきたよって、
そう言われて初めて涙が出たんだ。

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『お墓を目の前にしてもまだ信じらんないんだけどな…でもここにいるんだよね。
オレはAと過ごした時間すごく幸せだったよ。
Aは…どうだったのかな。もうそれすら聞くこともできないなんて…悔しいね』

走馬灯のように
Aとの思い出が駆け巡る。

『また来るよ。
ミウちゃんも誕生日おめでとう。
Aをよろしくね』

そう言って、
立ち上がろうとしたその時

ガシャーン

背後から何かが割れた音がして振り向く。

『……ぇ…』

走り去る女性の後ろ姿が見える。

「……待って！！」

呼び止めると

ビクッとした女性はその場に立ち止まった。