雨夜の星 *Birthday present* (ページ26)

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突然の知らせページ26

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ー8月下旬

軍事訓練所に入所した。
1ヶ月、無我夢中で訓練を受けた。

訓練中はAのことを考える余裕もなくなる。
考えない分、少しは心を軽くすることができるって
そう思ってたのに、実際はその逆だった。

会いたくて、触れたくて、声が聞きたい。

前よりも思いが増してどうしようもなくて、
眠れない夜ばかりだった。

ー9月下旬

無事に訓練を終えて退所。
その日は久しぶりに家族との時間を過ごした。

だけどここにAがいない。
それが一番寂しかった。

翌日、

連絡をくれたジュンスの家に向かう。

JS『訓練お疲れさま』

そこには特別休暇で帰ってきてたヒョンもいて、
知らされてなかったから驚いたけど嬉しくて。

なのに、二人とも笑ってない。

『どうしたの？オレは2人に会えて嬉しいのに』

何かがおかしい。
だって、特別休暇なんてそう簡単にはもらえない。

何かある。
そう思った。

JJ『ユチョン、落ち着いて聞いて』

『何改まって…怖いんだけど』

意を決したように
ヒョンが話し始めた。

JJ『Aが…亡くなった』

え…。今A、って言った…？

『…なに…言ってんの』

JS『僕も昨日聞いて…ビックリして…』

『そんな話、誰から聞いたんだよ…
本当にA？……間違いだって言えよ！！』

JJ『落ち着けユチョン！』

『落ち着いてられるかよ！！』

JJ『……』

『……どういうことか、説明して…』

JJ『俺とお前の代わりにずっとジュンスがAを探してくれてたんだ。ルミコさんて覚えてる？』

『……Aの地元の友達』

JS『Aがカフェを辞めた後、お店には来なくなったみたい。マスターも、Aが今どこで何してるか知らないって言ってたから、そのルミコさんに聞くしかないなって。だからもしお店に来たら僕のとこに連絡してってマスターに伝えてあったんだ』

『…うん』

JS『そしたらお店に来たって連絡あって。それも友達に連れられてちょっと寄っただけらしくて。
僕のことを伝えたらひどく驚いてたみたいだけど、
昨日、彼女から連絡くれて……』

『……っ』

その先、聞きたくない。

限界だった。

全身の血の気が引いて膝から崩れ落ちるオレを
ヒョンが必死に受け止めてくれた。