雨夜の星 *Birthday present* (ページ22)

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君との最後ページ22

あまりに突然のことで
目の前で何が起こってるのか
分からなくなるってこのこと。

・

グループと個人の両方の活動が徐々に認められて
やっと落ち着きを取り戻した頃、
度々話題に上がっていた“兵役”。

事務所とオレたちの話し合いで
ヒョン→オレ→ジュンスの順で入隊することになっていた。

ヒョンが入隊してしばらく経った頃、
オレの入隊日も決まった。

オレの場合、公益だから2年、だ。

芸能活動はもとより、私生活にも自由はない。
今までみたいに日本にも行けなくなる。
だからと言って韓国移住させるわけにもいかない。

いろいろ、この先の二人のことを話し合わないと。

そう思いながらも、
兵役前に組まれた過密スケジュールのせいで
全く時間が取れない状況に陥っていた。

・

そんなとき、想定外の出来事。
韓国のファンミで入隊日が公になってしまった。

会場にはAもいて、当然知られた。

Aにはファンミの後、
会って話すつもりだったのに。

楽屋に来た時のAは妙に凛としてて
悲しむでもなくただ「お疲れさま」って笑った。

それから1週間、Aはオレの家で過ごし、
オンマやユファンと共に誕生日も祝ってくれた。

久しぶりに会えたこともあって
幸せな1週間だった。

今考えれば、その1週間は兵役のことを口にするのを避けていたかもしれない。核心をついた話はできなかった。ただただ怖かったんだ。

だけど、この時ちゃんと話し合っていれば
違う結果が待っていたのかな…

後にオンマが話してくれた。

オレが家にいない間も、Aはとても楽しそうで幸せそうだったって。だからまさか別れるなんて思ってもみなかったそうだ。

将来に対する不安もあっただろうに、笑って過ごした1週間は君にとってどんなものだったのだろう。

考えるだけで胸が痛くなる。