雨夜の星 *Birthday present* (ページ21)

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堕ちたページ21

それから何度も店に通うようになって
お互いの距離はすぐに縮まった。

というか、オレが堕ちた。

家で過ごすのが好きで
家族や友達を大事にしてて
食べたり飲んだりが大好きで
映画と音楽を楽しむのも一緒。

パズルのピースが合うように
考えや行動がかみ合う女性は初めてで、
これが運命っていうのかな、なんて思ってた。

持ち前の明るさから、
メンバーと打ち解けるのも早くて、
特にチャンミンの懐きようといったら…
思い出しても笑い話ばかり(笑)

事務所の問題で辛く悲しい日々が続いて
信じてた人が次から次へと離れていったけど、
Aは変わらず傍にいてくれた。

Aがいたから、
グループが別々になっても
メンバー同士、繋がっていられたし
より結束も強くなったと思う。

Aはいつも「私のことよりもファンのことを一番に考えてあげて」って口癖のように言ってた。

だから、オレたちの活動拠点が韓国になった頃は
一時的に離れてしまったこともあった。
だけど結局はオレが耐えられなくて…

もちろんファンは大事だけど
Aはそれ以上に大事。

オレにとってはもう家族だったから。
この先も家族として一緒にいられたら…

そう思ってたのに。

付き合って5年を迎えようとしていたある日、

突然Aはオレの前からいなくなった。