雨夜の星 *Birthday present* (ページ16)

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賭けページ16

『見たよ』

JJ『どうだった？』

『…Aかもしれないけど、まだ信じられないよ…
だってもし生きてるんなら、オレが昨日お参りしたお墓は誰の？Aの名前、ちゃんとあったんだよ』

JJ『まぁ…』

『ただ…』

JJ『ん？』

『昨日会場でまたミウちゃんを見たんだ。
ずっと、1人の女性に寄り添っててさ。
その時なんとなく、その女性がAなんじゃないかって。この世にいないのに、そこにいるような気がしたんだ』

JJ『お前がそう感じたなら…』

『…でも、もしホントに生きてるんだったら…
なんで死んだなんて嘘ついたのかな…』

JJ『そうしなきゃいけない事情が
あったんじゃない？』

『……』

JJ『Aは真っ直ぐで優しくて、平気でこんな嘘つくような子じゃないじゃん？』

『…そうスね』

JJ『だから信じてあげよ？生きてるのなら、
もう一度会ってちゃんと話をしないとね？
まずはホントにAかどうか確かめなきゃ！』

『うん…分かった。
ありがと…このツイート見つけてくれて』

JJ『あっは(笑)俺いっつもTwitterチェックしてるから任せて～』

・

・

RRRR

「はい、○○寺です」

「もしもし…昨日お伺いしたパクユチョンといいますが」

住職「これはこれは。どうなさいましたか？」

「島岡Aさんのご家族にお会いしたいんです。
お会いして、お話したいことがあるんです」

住職「…そうですか」

「今日の午後そちらに伺うつもりです。でももしそれまでに島岡Aさんのご家族が来られたら連絡いただけませんか？」

住職「はい、分かりましたよ」

会えるかどうかは分からない。

だけど、一か八か賭けてみる。