雨夜の星 *Birthday present* (ページ13)

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美雨ちゃんページ13

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「ミウちゃん…ですか？
すみません、オレ漢字はちょっと…」

住職「確か韓国の方でしたね？
この字は、美しい雨と書いてミウと読むんですよ」

オレが韓国人てことも聞いてたんだ。

生前、Aはオレとのこと誰に話してたのかな…

そんなことも知らないなんて。

それに

この“美雨”ちゃんは、あのミウちゃんなんだろうか

「美しい雨…これまだ新しいですよね？
最近ですか？亡くなったのは」

住職「……御参りの方にこれ以上は…」

「そうですよね。すみません」

住職「もう少ししたらいつも御参りに来られる方がみえるかと。その方に聞いてみてはいかがかな？
それまで中で休んでいかれたらいい」

「…はい、ありがとうございます」

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しばらく待ってみたけど、気づけばもう夕方。

諦めて帰ることにした。

住職「今日はどなたも来られませんでしたな。
明日もまた参られますか？」

「そうですね。1週間休みがあるので
またAに会いに来ます」

住職「…」

「…？」

住職「あ、いや…またお待ちしてます」

「はい、ありがとうございます」

住職が何か言いたげだったように感じたのは
気のせいか？

Aのこと、ミウちゃんのこと

何か話を聞けるかなと思っていた分、

帰りの足取りは重い。