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思わず、腰を屈めた。
カウンターに身を潜めるように。
こんなん無駄やって分かってるけど
上手くいってバレへんかったらエエな、って…
伊「あれ、店長 今日カフェラインですよね？」
「代わりに注文行って」
伊「何でですか！…行きますけど」
伊野尾君はぷっくりした唇をつき出して、ついさっき来店したお客様の元へ。
白いシャツの上から着た黒いコート。
スレンダーなズボンからちらりと見える細い足首。
モード系…大学の時も好きやったよな、横山君。
なんなん？渋谷さんと言い、横山君と言い。
2人とも読書とかするタイプちゃうかったやん？
伊「ホットコーヒーですって。僕、新書卸すんで店長お願いしますね」
「えー」
伊「だって僕 今日図書ラインですもん」
拗ねたように、緑のエプロンのポケットに手を突っ込んだ伊野尾君は、茶髪をふわふわさせながら新書が置いてある部屋に入ってった。
もう4年は会ってへんし気付かへんよな？
まず、気付いても話しかけられんよな？横山君人見知りやし、何年も音信不通やったんやから。
自分を落ち着かせながらコーヒーを淹れる。
白いカップ、スプーンとミルクを忘れずに。
「お待たせ致しました、ホットコーヒーです」
眼鏡をくいっと上げた横山君とバッチリ、目が合った。
横山君は特に驚いた様子を見せず…
たぶん横山君、俺がここにおること知ってたな。
目が合っても無言やったから今のうちや！とコーヒーを置いて去ろうとした時。
横「大倉」
4年振りに聞く声。
大学時代より落ち着いて低くなった気がする。
横「大倉、よな？」
頷くと安心したように笑う。
俺は何を言われるのかと身構える。
横「4年も音信不通やった」
「ごめん。スマホ代えたから」
横「…大学も代えた」
「ぉん…」
段々うつむいてく俺を見て横山君は少し焦ったように呟く。
横「や、俺が言いたいんはそーゆーことやなくて…ぉん、すばるのこと」
横山君の口から出る彼の名前は全然、意外やなくて。むしろ予想してた。
やのに、いざ言われると声を失う。
何を言えばエエか分からんくなって、心臓がバクバクする。
思わず持ってたお盆をぎゅ、と握りしめる。
横「何で別れたん？」
横山君には関係ない、と冷たくすることも出来たんやけど。
俺は所々言葉に詰まりながらも説明した。何で別れたか。何で会社を辞めたか。
横山君はうんうんと相槌を打ってくれた。
横「お前もかなり頑張ってたんやな」
.
ラッキーエイト曲！
渇いた花
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パスオレ(プロフ) - ゆきなさん» 確かに…いつもの倉丸の形勢逆転、可愛いかも。とりあえずすば倉を完結させてからもう一度聞いてみようかな。 (2021年1月3日 14時) (
レス) id: 4c799f114d (このIDを非表示/違反報告)
パスオレ(プロフ) - ななしさん» あぁー麗し系ですね！横山さんのブラックな感じに大倉さんが振り回される…何て素敵な画なんでしょうか() (2021年1月3日 14時) (レス) id: 4c799f114d (このIDを非表示/違反報告)
ゆきな - 雛倉はいかがですか？あ、丸倉でも良いかも…新作はなんだか闇っぽいのを感じたので普段あまりブラックな感じがしない人のを見てみたいです。CPが何になってもウェルカムですけどね！ (2020年12月30日 21時) (レス) id: 7e8071f44c (このIDを非表示/違反報告)
ななし(プロフ) - 新作楽しみです！カップリングなんですけど、横倉とかどうでしょうか？美男同士だしどっちもホスト似合いそう……。 (2020年12月30日 14時) (レス) id: 89fe4ad7de (このIDを非表示/違反報告)
パスオレ(プロフ) - ゆきなさん» 私もニヤニヤしながら甘いシーン書いてます(きも)本当はこういう短編集書く予定だったのに…あれ？ (2020年12月26日 10時) (レス) id: 4c799f114d (このIDを非表示/違反報告)
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