・ ページ15
.
二「えー、じゃ大倉と俺 将来的にライバル？」
「まー、そーっすね」
二「ヤダーそんなのと友達になりたくなーい」
「え？ちょっと、傷つくこと言わんで下さいよ」
困る俺を見て楽しそうに笑う目の前の男。
二宮君は１個上やけど同期生。
浪人したんじゃなくて１年間植物人間だったのー！って本人は言ってるけど全くの嘘。
…やと思う、うん。
北「キミ達は毎回その会話して飽きないのかねー」
「北山こそ毎日おんなじの食ってんじゃん」
二「そーそー、偏食家とか栄養バランス悪いよー」
北「ほっといってー。てか暴飲暴食よりはマシっしょ？」
コイツ、チラって俺の方見て笑いやがった！
北「あと、運動不足よりはね」
今度はチラって二宮君の方に視線を向ける。
視線を向けられた二宮君は失礼な！って反論し始めた。
二「俺は人の何倍も指先動かしてるんで！」
北「え、急に下ネタ？」
「や、下ネタやったら腰やろ」
北「でも指だけプレイとか…」
二「お二人さん。勝手に人を変態扱いしないでくれる？」
ゲームに決まってんでしょ！ってスマホを突き出してくる。
北「…ニートの社長ってどうなんだろうね」
二「俺は大学来てんだからニートじゃありません！」
こーゆー馬鹿なじゃれあいを俺たちは卒業まで続けてた。
二宮君はＩＴ関係の会社を継ぐらしく
ゲームばっかしてるようで、ちゃんとそっち方面の勉強もしてて
北山は特に就職とか考えてへんくて、起業しよっかなーって言ってるから
俺の会社に来うへん？って誘ってるとこ
二人とも口悪いけど、それは優しさの照れ隠しやって分かってるから心地良かった。
おかげで、すばる君のこと思い出してウッてなる、なんてことはなかった。
…うん、たまにヤスと連絡とるくらいで、前の大学の知り合いとは連絡を絶ったし。
なんだかますます 親父の会社を継ぐってことが現実になってきて…
二「ちょっと、未来の社長がなにシケた顔してんのよー」
北「ぼーっとしてるとカレーもらうよ？」
二人がおったから今の自分がおるんやって、今なら胸を張れる。
.
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 141人がお気に入り
お気に入り作者に追加
この作品を見ている人にオススメ
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
きらら397 - おまけありがとうございますー！！もう…作者さんを拝みたいですよ(え)緑さんが教師で赤さんが生徒なの珍しいので、楽しみです〜(>.<)y-~ (2020年11月21日 19時) (
レス) id: 7b4c7754a3 (このIDを非表示/違反報告)
つ な き 。 - お疲れ様でした。今の私のすば倉の補給場所はパスオレさんの作品だけです。新作も読ませて頂きますね！先生×生徒なんて禁断の香り…楽しみです(笑) (2020年11月21日 17時) (レス) id: 4c799f114d (このIDを非表示/違反報告)
tukikirari(プロフ) - ２がいいですー!!中編くらいで！でも1も気になりますー！！ (2020年11月16日 9時) (レス) id: 1f1ce29a10 (このIDを非表示/違反報告)
Lila(プロフ) - すごく面白かったです！私は黄さんの気持ちが気になるので1を読みたいですが、同時に甘々で時に嫉妬ありの短編集もすごく見たいです… (2020年11月16日 4時) (レス) id: 16ea03f2d3 (このIDを非表示/違反報告)
あま(プロフ) - 本当にこの作品大好きです！！ 掛け持ちしてる私としては1つ目を見たい気持ちもあるけど、やっぱり2つ目の短編集がみたいです！！甘々も嫉妬も大好きなので！ これからも頑張ってください！応援してます！ (2020年11月15日 23時) (レス) id: 7e79ef96da (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
