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片腕には花束で、違う手には小さな紙袋
健ちゃんに何か言われるだろうな … (笑)
玄関に着いて紙袋の方を置き、ドアを開けようとした瞬間
ガチャ
「 わっ! 」
急に玄関の戸が開いた
危うくぶつかるとこだったけど避けきれた
「 健ちゃん!危ないじゃn … 」
片「 うわ、ごめん!怪我してない? 」
「 、!なんで直人さんが 」
片「 ちょっとね … てか、それ 」
直人さんの視線の先には薔薇の花束
やましい事はないけど、慌てて少しだけ隠した
「 これは何でもないです! 」
片「 … そっか!それより寒いし早く入りな? 」
「 はい 」
何で直人さんが家にいるんだろ
健「 何か忘れもんでも?ってお嬢が帰ってきたんか 」
「 ただいま 」
健「 おかえり 」
片「 それじゃ僕はこの辺で 」
健「 あ!せっかくなんで直人さんから渡してやって下さいよ 」
片「 あー 」
健「 その方がお嬢も喜びますよ? 」
「 ?? 」
片「 そうだね 」
健ちゃんがリビングの方へ戻って行った
床に花束と紙袋を置く
「 何の話ですか? 」
片「 ん〜、じきに分かるよ(笑) 」
「 あ!そういえば、直人さんって … 」
あれ?なんて言えばいいんだ?
私の許嫁の岩田さんとお知り合いなんですか?
岩田剛典さんってご存知ですか?
仮に知り合いだったとして許嫁ということを存じ上げてるか定かじゃないし、急にフルネーム出してもピンと来ないかもだし
片「 どうした? 」
「 なんていうか、その 」
健「 直人さん 」
片「 あ、うん 」
「 その … 岩t 」
片「 Aちゃん 」
「 え、あ!はい? 」
慌てて直人さんの方に向き直す
片「 メリークリスマス 」
目の前には小さな紙袋がある
「 わたしに … ? 」
片「 それ以外にないでしょ(笑) 」
小刻みに震える手で紙袋を貰う
片「 大したものじゃないけど、使ってね 」
「 ありがとうございます 」
片「 それじゃあ、今度こそ帰るよ 」
「 はい 」
片「 おやすみ 」
「 おやすみなさい … 」
ガチャ
玄関が閉まる音と共に膝から崩れ落ちた
健「 ちょっ!大丈夫か!? 」
「 腰が抜けちゃった …(笑) 」
健「 中身見いひんのか? 」
それに促され、未だ震えが止まらぬ手で袋から細長い箱を出し蓋を開ける
「 … きれい 」
中にあったのはパールのペンダント
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直人大好き - このお話し読んでいてとても素敵な話しでした。でもやっぱり主人公と直人さんが一緒に成って欲しいです。更新頑張って下さい。又続きが読めるのを期待してます。 (2018年9月29日 9時) (レス) id: 686629670a (このIDを非表示/違反報告)
優人(プロフ) - 小麦さん» 本当ですか?ありがとうございます!そう言って頂けて嬉しい限りです(^^)小麦さんの為にも更新頑張りますね! (2018年3月4日 3時) (レス) id: 78c0e6a77c (このIDを非表示/違反報告)
小麦(プロフ) - ずっと楽しみに待ってました!!このお話とっても好きです!更新頑張ってください(^ ^) (2018年2月28日 8時) (レス) id: 896866d73b (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:優人 | 作成日時:2018年1月24日 1時