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何も持たずに家を出てきてしまった
もちろん、雨具なんてものはひとつもない
それに無我夢中で走ったから
今、自分が何処にいるかすら分からない
フォーマルドレスを着た傘もささない女が歩いてるんだから好奇な目に晒されるわけで
ただ、独りでいる事の恐怖と不安が押し寄せる
雨が降り続ける空を見た
｢ うっ … 直人さん、なおとさっ、 ｣
悲痛の果てに助けを求めたくなった人
頬を流れてるのが雨なのか涙なのか分からない
" Aちゃん？ "
クラクラする頭に響く声
天を仰ぐのをやめて、正面を向く
剛｢ え！？ちょっと大丈夫？ ｣
｢ 剛典さん …… ｣
知り合いに会えた安心感から私はそこで倒れた
────────
目が覚めるとどこか知らない部屋の中
部屋には誰もおらず、起き上がる
額には冷えピタが張り付いている
ｶﾞﾁｬ
剛｢ あ、起き上がっちゃだめだよ。寝てて ｣
｢ ごめんなさい ｣
剛｢ 気にしなくていいよ。水飲めそう？ ｣
頭の奥がボッーとして、頷く
剛｢ 何か作れればいいんだけど ｣
そう言ってベッドのふちに腰かける
剛｢ 熱あるから市販のやつだけど薬飲も？ ｣
｢ うん ｣
" はい " と言って薬と水を渡される
薬を口に運び、水で流し込む
剛｢ よし、熱下がるまで寝てていいからね ｣
横になるよう促され、最後には頭を撫でられた
剛｢ 隣の部屋にいるから何かあったら呼んで ｣
剛典さんまでどこか行ってしまう気がして、咄嗟に袖を掴んだ
剛｢ ん？どうした？ ｣
｢ …… 行かないで ｣
剛｢ 、分かった。ここにいるから、大丈夫 ｣
｢ うん ｣
薬を飲んだからか悲しさよりも眠さが勝り
静かに目を瞑った
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直人大好き - このお話し読んでいてとても素敵な話しでした。でもやっぱり主人公と直人さんが一緒に成って欲しいです。更新頑張って下さい。又続きが読めるのを期待してます。 (2018年9月29日 9時) (
レス) id: 686629670a (このIDを非表示/違反報告)
優人(プロフ) - 小麦さん» 本当ですか？ありがとうございます！そう言って頂けて嬉しい限りです(^^)小麦さんの為にも更新頑張りますね！ (2018年3月4日 3時) (レス) id: 78c0e6a77c (このIDを非表示/違反報告)
小麦(プロフ) - ずっと楽しみに待ってました！！このお話とっても好きです！更新頑張ってください(^ ^) (2018年2月28日 8時) (レス) id: 896866d73b (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：優人 | 作成日時：2018年1月24日 1時
