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剛｢ 僕らは三兄弟だったから、１人くらい女の子を授かりたかったって昔はよく嘆いてた ｣
｢ もしかして末っ子ですか？ ｣
剛｢ え、何で分かったの？ ｣
｢ なんとなくです(笑)
お兄様がお二人もいらっしゃるんですね ｣
剛｢ でもどっちも家を継ぎたくないって家出してった。だから僕が継ぐことになったんだ ｣
｢ 家出 … ｣
車が赤信号にぶつかる
ハンドルを握ってる綺麗な指がトントンとリズムを刻んでいた
剛｢ 僕には夢もないし、両親には上の２人より世話になったからせめてもの親孝行だよね ｣
｢ 親孝行って素敵ですね ｣
剛｢ Aちゃんは親孝行したことある？ ｣
｢ ないです。正直あの人達を両親だと思ったことなんて … ほとんどないですから ｣
剛｢ そっかー、別に気にする事じゃないよ ｣
｢ …… 剛典さんは優しいんですね ｣
剛｢ どうして？ ｣
｢ 両親の事を誰かに話すといつも一方的に否定されるだけなんで … ｣
剛｢ 継ぐ立場にならないと、この重荷って分からないもんなんだよ、結局のところ ｣
｢ そうかもしれないですね … ｣
剛｢ そういう話ならいつでも聞いてあげられるから話したくなったら連絡して ｣
｢ 有難うございます、 ｣
あっという間に家の前に着いてしまった
最初の頃は会話なんて続かなかったからすごく緊張してたけど、今はそうでもなかったり
剛｢ よし、着いた ｣
｢ 今日は有難うございました ｣
剛｢ あ、降りる前にひとつ聞いていい？ ｣
｢ はい ｣
剛｢ … 今日一緒に過ごすの僕で良かったの？ ｣
｢ え？ ｣
剛｢ 電話かけた時から断られるかなと思ってたから ｣
｢ 何でそんな風に思ってたんですか？ ｣
剛｢ だって片岡さんがいるでしょ？ ｣
｢ え、！直人さんのことご存知なんですか？ ｣
剛｢ ちょっと色々あってね。本当は片岡さんと過ごしたかったんじゃないの？ ｣
｢ 直人さんとはそういう関係じゃありません ｣
剛｢ 無理してる ｣
｢ そんなことないです ｣
剛｢ 僕には分かるよ。同じ立場だからね ｣
｢ … あ ｣
剛｢ 今日は付き合ってくれてありがとう。明日はクリスマスだから有意義に過ごしてね ｣
そう言い剛典さんが車から降りて行ったから私も続いて降りると彼は後ろの荷台を開けていた
無言で両手を後ろにしながら私の前にきた
剛｢ Aちゃん、メリークリスマス ｣
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直人大好き - このお話し読んでいてとても素敵な話しでした。でもやっぱり主人公と直人さんが一緒に成って欲しいです。更新頑張って下さい。又続きが読めるのを期待してます。 (2018年9月29日 9時) (
レス) id: 686629670a (このIDを非表示/違反報告)
優人(プロフ) - 小麦さん» 本当ですか？ありがとうございます！そう言って頂けて嬉しい限りです(^^)小麦さんの為にも更新頑張りますね！ (2018年3月4日 3時) (レス) id: 78c0e6a77c (このIDを非表示/違反報告)
小麦(プロフ) - ずっと楽しみに待ってました！！このお話とっても好きです！更新頑張ってください(^ ^) (2018年2月28日 8時) (レス) id: 896866d73b (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：優人 | 作成日時：2018年1月24日 1時
