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臣side


俺には横を向く勇気なんてなくて

今、Aがどんな気持ちでそこにいるのか
想像しただけで心が締めつけられる



臣「 直人さん … 」


美「 話しかけたの美香なんだけど(笑) 」


片「 …… 」


臣「 何で、こんな奴と 」


片「 …… 」


美「 また会ったね。Aちゃん 」


「 … お久しぶりです 」


美「 そっかー。直人の次は臣に走ったのね 」


「 、え? 」


臣「 ちげぇから。
なんも知らねぇくせに口挟んでくんな 」


美「 はいはい、広臣もそっちの味方なわけね 」


臣「 誰がお前の味方になんかなるかよ 」


美「 直人はなってくれたし 」


臣「 自惚れてんなよ。A行くぞ 」


「 … 」



その場から逃げるように車に向かった



臣「 A、ごめん 」



何も言わずにただ首を横にふる



臣「 お前を元気づけたくて誘ったのに … 」


「 大丈夫だよ 」


臣「 大丈夫じゃないだろ 」


「 こんなのへっちゃらだから 」


臣「 … なぁ 」


「 ん? 」


臣「 直人さんの代わりになれないなら …
せめて友達として俺らを頼ってくれよ 」


「 うん … たよる、たよっ … ヒック、 」


臣「 誰も見てねぇから 」


「 うぅ、ズズッ … 」



俺は堪らず抱き寄せた

何も出来なくて、ごめんな

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作者名:優人 | 作成日時:2017年8月10日 1時

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