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時が経つのは早いもので、もうクリスマスイブ

相手が誰にしろ、私にとっては初めてのそれっぽい行事だから起きてからウキウキしてた


コンコン

ガチャ


健「 お嬢、お客さん 」


「 え?まだ16時だけど 」


健「 それがな、剛典さんやなくて、リリアと臣が来てんで 」


「 何でだろ … とりあえず通して 」


健「 おう 」



健ちゃんが出て行ってしばらくして扉が開いた


リ「 遊びに来たよ〜 」


「 いらっしゃい!急にどうしたの? 」


リ「 用っていうか … ね?
てか、何でこんなに服が並べられてるの? 」



リリアは私のベッドの上に散らかった沢山のフォーマルドレスを見て、そう言った


「 実は今日着ていく服まだ決まんなくて … 」


リ「 今日?誰と会うのよ 」


「 剛典さん。許嫁の人 」


リ「 あー、イケメンって人ね 」


臣「 ご飯食べんの? 」


「 そうだよ。二人的にはどれがいいと思う? 」


リ「 服? 」


「 うん、なんかどれ似合うか分かんなくて 」



全身鏡の前で体にドレスをあてる


リ「 どれも可愛いと思うけど … 臣は? 」


臣「 俺かよ 」


「 男の人が決めたのなら信憑性あるし、臣センスいいから!選んで! 」


臣「 うーん 」



ベッドの前に立ち、考えてる様子


リ「 そうそう、明日ウチでクリスマスパーティーするのよ。Aも来ない? 」


「 行きたい!リリアの家行きたい! 」


リ「 天音とかエリちゃんも来るから … 直人も 」


「 直人さん来るの? 」


リ「 そうよ 」


「 じゃあ … 遠慮しておこうかな 」


リ「 え? 」


臣「 決まった! 」


微かに笑いながら私に手渡してきたのは黒いドレスワンピ

長袖なんだけど袖と首元が花柄のシースルーで丈は丁度膝くらいまであるやつ


「 やっぱこれ可愛いよね!似合うかな? 」


臣「 似合うと思うよ。着てくれば? 」


「 うん 」


リリアの困惑してる表情に申し訳なさを感じながら浴室に向かった


着替え終わり、緊張しながら部屋に戻る


「 … どうかな? 」


リ「 、かわいいよ 」


臣「 やっぱ似合ってる 」


健「 かわええわ〜 」


「 え!健ちゃん、いつからいたの!? 」


健「 さっき入ってきてん、それで行くんか? 」


「 臣が選んでくれたし、これにする! 」


健「 そうか。そろそろ髪とかメイクせな間に合わなへんで? 」


「 うわ、もうこんな時間! 」


慌てて化粧台の前に座ると背後に臣が立った

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作者名:優人 | 作成日時:2017年8月10日 1時

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