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片「 腕枕されたことある? 」
「 ないです 」
片「 俺が初めてになっちゃうね〜 」
「 そうですね 」
片「 おいで 」
遠慮がちに自分から横になりにいく
直人さんの方を向いて横になっちゃったから
顔が文字通り、目と鼻の先にある
心臓の音がだだ漏れしてる気がしてならない
「 直人さん 」
片「 ん? 」
「 今夜は一睡も出来ないかもしれないです 」
片「 それはまたどうして? 」
「 ドキドキし過ぎてです 」
片「 俺もだよ(笑) 」
「 え!直人さんもドキドキしてるんですか? 」
片「 そりゃ、もちろん 」
「 それは嬉しいです 」
片「 嬉しい? 」
「 少しでも女の子として見られてるってことですもんね! 」
片「 はぁ … Aちゃん 」
「 は、はい? 」
片「 少しどころか君は僕が出逢った女の子中で1番女らしいんだよ? 」
「 嘘ですよ!絶対もっと可愛らしい女の子と付き合ってきてるじゃないですか! 」
片「 何を根拠にまたそんなことを 」
「 直人さんみたいな素敵な人を周りが放っとくわけないですもん! 」
片「 僕のことを大分過大評価してるみたいだね 」
「 事実です!だから美香さんみたいな人が現れるんですよ? 」
片「 美香か … まだ気にしてる? 」
「 美香さんの事はもう気にしてませんよ?こうして直人さんといられる今の方が大事です 」
片「 本当に優しいね 」
「 全然優しくなんかないですよ … 優しかったらもっと良い縁の切り方が出来たと思います 」
片「 そんなことないよ 」
「 あんなの … 絶対美香さん傷付いてます 」
片「 同じくらい … いや、Aちゃんの方がもっと傷付いてたんだから気にしないの 」
「 … はい。あの、直人さん? 」
片「 ん? 」
「 … 何でもないです!おやすみなさい 」
片「 おやすみ 」
" 私のことどういう風に見てますか? "
そう投げかけたところで直人さんを困らせることになるのは目に見えてる
私にとっても直人さんは何なんだろう
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作者名:優人 | 作成日時:2017年8月10日 1時