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それからまた数日後のこと


ぐっすり眠っていると誰かに肩を叩かれた

その相手が起こそうとしてるのは分かっているけど、眠さが何よりも勝ってしまう



『 おい! 』


「 まだ … 寝る、 」


『 さっさと起きろ 』


「 健ちゃんうるs …… 誰、 」



視界が定まらない中、目をゆっくり開く




臣「 健ちゃんじゃねぇから 」


「 、えっ!何でいんの?! 」


臣「 出掛けるからさっさと準備して 」


「 全然理解が追いついてないんだけど! 」


臣「 ゴチャゴチャ言ってると服脱がすよ 」


「 いや、はいっ!自分で着替えます! 」


臣「 …… 」


「 …… 」


臣「 さっさとしろって 」


「 あの、部屋から出て行ってもらわないと 」


臣「 健ちゃんには着替え見せるのに俺には見せねぇって? 」


「 は、はい? 」


臣「 冗談だよ。ほんと早くしろよ 」



" ガチャ "


いやいや!冗談に聞こえないっつーの!!

早々に着替えてヘアメイクに取りかかる


何処に行くか聞いてないから適当に整える



" ガチャ "


臣「 終わったんだな? 」


「 うん 」


臣「 じゃあ、行くぞ 」



早足で歩いて行くのに着いて行く


「 何処行くの? 」


臣「 それは着いてからのお楽しみ 」


彼の10回に1回、いや100回に1回のペースで見せる微笑みは毎度毎度心を掴まれそうになる



臣って運転出来るんだ、と思いながら乗車して
1時間くらい経った頃


" バタン "



彼は無言で車から降りる

着いたのかな??


" ガチャ "


今度は助手席側の扉を臣が開けた


臣「 ほら、降りろ 」


「 ありがと 」



駐車場から少しばかり歩くとひとつの大きい看板が見えた

そこには 水族館 という文字が書かれてる



「 水族館? 」


臣「 そ、良いだろ 」


「 良いけど、なんか臣っぽくない(笑) 」


臣「 は?せっかく連れてきてやったのに 」


「 うそうそ!ありがと! 」


臣「 おう 」


──────


人生初の水族館は臣とになった

全部が全部剛典さんにならなくてもいっか


お祭りと海と花火は直人さんだし。



臣「 おい、ぼっーとしてるけど大丈夫かよ 」


「 … え?あ、大丈夫! 」


臣「 なんかあったら言えよ 」


「 うん 」

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作者名:優人 | 作成日時:2017年8月10日 1時

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