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「 皆テンション高かったですね 」
電車を乗り終え、歩いて自宅まで向かう
片「 お酒入るとタガが外れちゃうからね 」
「 直人さんはお酒強いんですか? 」
片「 そこそこだよ 」
「 へぇ〜、私も早く皆の輪に入りたいです 」
片「 もうちょっとだね 」
「 … そうですね 」
きっとお酒の飲める歳になって結婚したら
直人さんとこうして過ごせる日々が来なくなる
そんな思いを巡らしていたら
あっという間に着いてしまった
片「 とうちゃーく 」
「 送って頂き、有難うございました 」
片「 いいえ 」
「 良かったら上がって行きますか? 」
片「 今日はいいかな。お酒飲んでるし … 」
「 お酒飲んでたらダメなんですか? 」
片「 そうだね。
もし、タガが外れちゃったら大変でしょ? 」
「 … ? 」
片「 そんなことより寒くない? 」
「 今はそんなに寒くないです 」
片「 そっか 」
ニコッと微笑んだ後に直人さんは私達の距離を減らしてくる
目の前に来てゆっくりと抱き締められた
「 どうしたんですか? 」
片「 ハグすると温かくなるから 」
「 私、寒くないですよ? 」
片「 んーとね、寒いのは僕の方だったみたい 」
「 それは大変です!家の中暖かいですよ? 」
片「 ふふっ、大丈夫だよ 」
顔を赤らんでいる直人さんの体温は温かくて
温もりを感じた
寒そうな様子は全くないのにな … ?
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作者名:優人 | 作成日時:2017年8月10日 1時