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" ピンポーン "



健「 お嬢、臣やないか? 」


「 かな?出てみるね 」



" ガチャ "


「 はーい 」


臣「 よっ、迎えに来た 」


「 行く準備万端だよ 」


臣「 じゃあ、行くか 」


「 うん!健ちゃん行ってくるね! 」


臣「 あれ?健ちゃん留守番すんの? 」


健「 そうなんよ 」


「 見逃せないテレビがあるんだって 」


臣「 ふーん 」


健「 あ!せや!今週中に皆で集まれる日あったら家に来て欲しいねん。悪いけど聞いて来てくれるか? 」


「 分かった、聞いてくる! 」


健「 頼んだで。気ぃつけて行ってきぃな 」


「 うん!行ってきます! 」



そのまま2度目の臣車に乗り込む

エンジンをかけて車が走り出す

途端に臣が喋り出した



臣「 あれ、嘘だな 」


「 何が嘘なの? 」


臣「 留守番の理由 」


「 えー、なんでそんなこと思うわけ? 」


臣「 勘 」


「 勘ねぇ 」



車に乗っていて、ふと考えたことがあった

私が助手席に軽く乗って良いのだろうか、と



だって、助手席って普通は彼女の特等席なんじゃないかな?

ま、今、彼女が同席してるわけじゃないから別に関係ないか。


ていうか、臣の彼女の話聞いたことないや

美香さんくらい?今いないのかな?


「 臣って今、彼女いないの? 」


臣「 いない 」


「 何で作らないの?モテるでしょ? 」


臣「 今はいらない 」


「 うわ、作れるけど作らないスタンスだ 」


臣「 ま、否定はしない 」


「 くぅ〜、モテる男はいいですの〜 」


臣「 さっきからモテるの羨ましがってるけど 」


「 ん? 」


臣「 いくら不特定多数の女に好かれても、好きな女に振り向いてもらえなきゃ意味ねぇから 」


「 … おぉ 」


臣「 着いたぞ、降りろ 」



" バタン "


「 名言!さすが人生のパイセンっ! 」(小声


臣「 なんか言った? 」


「 何でもない!てか、早く行こ! 」

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作者名:優人 | 作成日時:2017年8月10日 1時

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