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「 何ですかそれ(笑)じゃあ、直人さんの居場所に困ったらウチに来てください 」
片「 居場所? 」
「 居場所というか、心の拠り所みたいな。私は直人さんの泣いてる所を見ても格好悪いだなんて全然思いませんから 」
片「 うん 」
「 だから、いつでも泣きに来てください 」
片「 そんなこと言われたの初めてだよ 」
「 私も言ったの初めてですよ? 」
片「 ふふっ、Aちゃんも泣きたくなったら僕のとこにおいで?いつでも隣空けとくよ 」
「 はい、/// 」
片「 そろそろ震えは止まったかな? 」
「 あ、止まってます! 」
片「 じゃあ、皆のとこ行こっか 」
私の肩を抱き寄せていた手が離れて
少し寂しかった
片「 何でそんな顔してるの? 」
「 はい? 」
片「 捨てられた子犬みたいな顔してたよ(笑) 」
「 うそ、顔に出てたなんて 」
片「 え、捨てられたと思ったの?(笑) 」
「 あ、いや!そこまでは思ってないですけど 」
片「 そこまでって(笑) 」
「 え、あ、違いますよ!えっと、 」
片「 本当にAちゃんは素直だね(笑) 」
そう言って差し出された直人さんの右手
「 なんですか? 」
片「 寂しかったんじゃないかなーって 」
「 えぇ! 」
片「 もしかして違った? 」
「 当たってます … 」
片「 半年くらい一緒に居て、なんとなく人物像が掴めた気がするよ(笑) 」
「 私は全然直人さんのこと知らないです、 」
片「 これから知ればいいんだよ!はい、手! 」
「 あ、はい! 」
右手に私の左手を重ねると包み込んでくれた
とても暖かい。温度だけじゃなくて人柄も
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作者名:優人 | 作成日時:2017年8月10日 1時