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しばらく乗っていると農家?みたいなとこに着き、受付を済ませ、木の間を抜けてぶどうの木のあるとこに行くらしい
剛「 ここだ 」
「 うわあ、 」
私の頭上にはつるがビシーっと張り巡らされてて、あちこちにぶどうの房が散りばめられてる
剛「 取っていいんですよ? 」
「 あ、はい! 」
はさみを使ってつるから房を外そうとするけど
なかなか届かなくて苦戦中
周りを見ると小さい女の子がいた
その子はお父さんに抱っこしてもらい
切り取って取ったぶどうを抱きかかえている
見てるだけでほんわか癒される図だった
… とかそんなこと言ってる場合じゃない!
台とかないのかなー?
剛「 もしかして取れない? 」
後ろから大きいボルドーのぶどうをふたつほど
かごに入れた剛典さんが話しかけてきた
「 お恥ずかしながら、、はい 」
剛「 奥の方だともう少し低いところに房がありますよ 」
「 そうなんですね 」
言われた通り奥の方へ行くと私の身長でも背伸びすれば届くであろう位置にある
これだ。と直感で選び、房に手を伸ばし、背伸びしながらはさみを頭より上の位置へ ……
「 やば、! 」
目をギュッと瞑る。
だか、一向に痛みを感じないので目を開けると
お姫様抱っこみたいな形で剛典さんが支えてくれていた
剛「 大丈夫? 」
「 ごめんなさい、 」
慌てて立ち上がる
剛「 怪我がないなら良かった 」
「 おかげさまで 」
剛「 危ないから私が取りますよ 」
私が慎重に慎重に進めていた作業を
彼はわずか数秒でこなす
その度に私のかごが重みを増した
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作者名:優人 | 作成日時:2017年8月10日 1時