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広臣side
リ「 ねぇ、今日で4日目だよ 」
天「 うん … 」
リ「 本当に大丈夫なのかな 」
天「 ほら、今日はお医者さんが診てくれるって言ってたし、きっと大丈夫だよ 」
このふたりはここんとこ、ずっとこの調子
今日だって3人で待ち合わせして今からお見舞いに行く途中だし
名前が目覚めないのは事実だから仕方ないけど
夏祭りの夜にあいつが倒れて
直人さんが運んで健ちゃんが看病して
俺は何もしなかった
やっぱり、俺じゃダメなんだよな
あいつが直人さんに惚れる理由は俺にも分かる
あの人なら、好きな人を幸せに出来んだろうな
俺が本気で好きになる人って
必ず俺じゃなくて直人さんのことが好き
だから毎回思うんだよ。俺の方が先に出逢えてたら変わってたのかな?なんて俺らしくもない
" プルルルル "
天「 着信、臣の携帯じゃない? 」
臣「 え?あ、おう 」
リ「 ぼっーとしてるなんて臣らしくないね 」
スマホをポッケから取り出すと直人さんからの着信だった
臣「 はい、もしもし 」
片「 今、大丈夫? 」
臣「 全然大丈夫です
名前んとこ向かってる途中なんで 」
片「 そっか 」
臣「 何かあったんですか? 」
片「 Aちゃんが目を覚ましたんだよ! 」
臣「 えっ?!まじすか! 」
片「 だから早く来てね! 」
臣「 分かりました! 」
そして、電話を切る
天「 誰から? 」
臣「 Aが目を覚ましたって! 」
リ「 うそ、! 」
天「 ほんとにっ!? 」
リ「 こうしちゃいられない早く行こ! 」
リリアが天音の手を取り、ふたりで猛ダッシュ
臣「 おい!危ねぇって! 」
って言っても耳をかさない
かすわけねぇーか、俺も早く行こ
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作者名:優人 | 作成日時:2017年5月29日 22時