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「最近さ、部屋の模様替えをしたんだ。そしたら懐かしいものとか色々出てきてさ。ダンス大会のDVDとか、前に飯会の時に観せてもらったやつとはまた違うやつ。…そうだ、一緒に観る？」
俺ん家この近くだからって流れで話すと、
蓮が少し困った顔をしたから なんで？って不思議に思う。
で、気がついた。
「あ、や、そう言う意味じゃくて、いや、おれ何言ってんだろ？」
『行きたい』
「え？あ、うんっ、ええ？」
『佐久間くん家に行きたい。行ってもいい？』
じっと見つめる蓮の視線が痛い。
断るにも断れない雰囲気に変な汗を掻いてしまっていた。
そして、言った。
「も、もちろん！一緒に観ようっ。あ、飯も俺ん家で食べるっ？」
『なら、何か買って行く？』
「だなっ！スーパー寄る？」
『いいね。スーパーでも色んなお惣菜があるもんね』
「うん。そうしよっか！」
なんか、勢いで誘ったみたいになってしまったけど、
…………よしとしよう。
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近所のスーパーに寄ってお互いに好きなものをカゴの中に入れ合う。
「焼きそば美味そうじゃね？あと、唐揚げも食べたいっ」
ポイポイと惣菜をカゴに入れる俺に蓮はにこにこと笑ってる。
「蓮のそれはなに？ポテトとコロッケ？つか、野菜も欲しいよな！サラダんとこ行こうぜ」
カートを押して早く早くと蓮を促す。
蓮は笑ったまんま。楽しそう。俺は嬉しいけど。
『佐久間くん、シーザーサラダ食べたい』
「お、いいね！買おう。そだ、卵なかったんだ買っていい？」
『もちろん』
「さんきゅ。あとね、明日の朝のパンも買いたい。蓮も買う？お前も朝はパン派じゃね？」
パンコーナーに来て5枚切りの食パンを選ぶ。
『それ美味しい？』
「うん。俺はいつもこれ」
『じゃあ、俺も』
「パンにはなに塗る？」
『バターとか、いちごジャム？』
「あー、俺も好き。いちごジャム美味いよな。
さきにバターを塗ってさ、焼くじゃん？で、ジャム塗んの。あれめっちゃ美味くね？」
『なにそれ、食べたことない』
そんな事を言う蓮に驚いてしまった。
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作者名：chugi
| 作者ホームページ：
作成日時：2023年2月4日 21時
