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ラーメン食って、もう帰るんですかぁ？のたっかい声に駅まで送るよと先輩ヅラして、もしかしてこの辺でさくに会えんじゃねーかなって、
会ったらそのまま一緒に帰ればいいやって、結果そんな上手くいかなかったんだけど。
帰ってからラインして、
さくの様子がおかしい事に気づいてしまった。
微かな違和感を感じて、そして、今夜ここへ来た時もだ。
あいつと何かあった？
本当は言うつもりなんて無かった。
だけど、さくが風呂に入っている時にスマホが鳴って、見るつもりがなかったのに目に入った画面上の 蓮 の文字。
その途端、昨日の事を思い出して嫌な気持ちになった。
さくと入れ替わりで風呂に入って出てくると、ソファに座ってテレビを見ているさくの隣に腰掛ける。
言うな。
そう分かってるのに、ここへ来た時も昨日だってラインした時も我慢できただろ。
でも、さくの無防備な顔を見たら無理だった。
「さく、昨日出掛けてたよね」
そこからはもうぐちゃぐちゃだった。
支離滅裂、理不尽にさくを抱いた。
ゆっくりと優しく、だけど執拗に。
泣いた涙の跡が残る頰に触れると身動ぐさくを抱き締める。
「 … ふっ、か 」
掠れて思うように出ない声にほくそ笑む。
「水、飲む？」
頷くさくにちょっと待っててねとキッチンへ向かい、冷蔵庫からペットボトルを取り出した。
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作者名：chugi
| 作者ホームページ：
作成日時：2023年2月4日 21時
